2025年12月9日、SHIROが韓国に2号店をオープン
SHIROは、2025年12月9日(火)に韓国のソウル特別市松坡区のLOTTE WORLD MALLに、韓国での2号店をオープンします。この店は今年4月にオープンした聖水の旗艦店に次いで、最新トレンドを発信するエリアに位置しています。
新店舗では韓国の端材や古材を活かしたレイアウトを実現。SHIROは、バージン材の使用を極力避け、既存の素材を再利用する取り組みを行っています。地域の歴史や文化を深く理解するためには、地元でのフィールドワークが欠かせません。特に、政治と金融の中心地である汝矣島を拠点に、資材を集め、これらを店舗に活かす計画です。
店舗のデザイン理念と素材
店内で使用される素材には、文来洞にある鉄工所で取り扱われていた長年放置されていた筒状の鋼材や、韓国の伝統的な木造建築で使用された古材が含まれています。これらの素材を用いた什器や装飾が、SHIROの店舗内を彩ります。また、壁面や陳列棚は、繰り返し使用できる設計で、廃棄物を生み出さない工夫がされています。
建築躯体を活かしたデザインも特徴です。店舗面積は約13.11㎡と奥行きが少ないため、最大限に有効活用するために、“あえて躯体を見せる”という選択がなされています。これにより、資材の無駄を省き、店舗面積を確保できるだけでなく、デザイン性も向上しています。
想いを込めた店舗の装飾
店頭には、躍動感あふれるフリードローイングが施された陳列棚や、グレーの石膏ボードを使った壁面がアクセントとして存在します。このデザインは、ロッテグループのシンボルマーク「L」をテーマにしたグラフィックから着想を得ています。また、万が一店舗移転になった際には、簡単に分解できる設計にも工夫されています。これにより、持続可能性が高まり、次の場所での再利用も考慮されています。
さらに、鉄工所で見つけたスチールパイプやハノクの古材を活用した什器は、懐かしさや地域特有の歴史を感じさせ、訪れる人々に温かみを与えます。地域の文化や産業をリスペクトしつつ、その土地でしか表現できない個性を大切にすることも、SHIROが推し進める理念の一つです。
SHIROの取り組むエコデザイン
SHIROは、廃棄物ゼロを目指す試みを店舗内の至る所で感じてほしいと考えています。古材の活用や地元資材の適切な再利用を通じて、未来の持続可能な社会への貢献を実現中です。そして、オープン日には「LOTTE DEPARTMENT STORE MALL」でも特別なショッピング体験を提供予定です。
設計に関わったのは、DRAWERSの小倉寛之さん。彼は、空間デザインにおいて美しさと利便性を追求し、持続可能な未来を見据えたプロダクトデザインを行っています。最近では、SHIROの別の店舗や、北海道の宿泊施設「MAISON SHIRO」なども手掛けています。
SHIROについて
「自分たちが毎日使いたいものをつくる」を理念に掲げるSHIROは、国内外でエシカルな製品開発を行ってきました。スキンケア商品からフレグランスまで、自然の力を引き出したプロダクトを展開しています。また、食のセレクトショップやカフェ、ビューティーサロンなど、幅広い業態を展開し、地元を大切にした店づくりを実践しています。2021年からは北海道砂川市で地域活性化に取り組み、持続可能な未来のために多様なプロジェクトを進めています。
今回、SHIROの新たな挑戦である「SHIRO LOTTE WORLD MALL」。オープン当日には新しい商品をご紹介し、多くの方々にSHIROの理念を体感していただきたいと考えています。