新卒薬学生向け求人情報サービス『薬キャリ1st』が2025年より展開開始

新卒薬学生向け求人情報サービス『薬キャリ1st』の発表

エムスリーキャリア株式会社が、2027年卒の薬学生を対象にした新たな就職情報サービス『薬キャリ1st』を2025年2月1日に発表します。この年度統合版は、学生と企業のマッチングを強化し、より多くの学生が自身に合った職場を見つけるための支援を目的としています。

背景と市場ニーズの変化

日本の医療業界では、薬剤師の役割が高まっていますが、一方で、少子化の影響とともに薬剤師の供給過多も懸念されています。厚生労働省が発表したデータによれば、2045年には最大28%の薬剤師が過剰になる可能性があります。このような背景から、薬学生にとって企業との出会いがますます重要になっています。

エムスリーキャリアの調査によると、薬学生の約半数が「新卒で入社した企業で長く働けるか不安」と感じていることがわかりました。この不安感は、厳しい選考や企業のニーズが高まっている状況で増しており、適切なマッチングが求められています。

『薬キャリ1st』の革新

『薬キャリ1st』は、これまでの就職活動を見直し、より早期からキャリア形成をサポートするための機能を強化します。低学年の学生でも参加できるキャリア形成講座やイベント、インターンシップの充実を図り、全学年がそれぞれのタイミングで自らのキャリアについて考える機会を提供します。

就職活動は通常、5年生時から始まりますが、薬学生は学業や実習、さらには国家試験の勉強など多くの時間を割かなければなりません。これが、自身のキャリアを考える時間を制限していました。『薬キャリ1st』では、それぞれの学年に合わせたコンテンツを提供することで、この課題を解決することを目指しています。

イベントやインターンシップの仕組み

具体的には、イベントやインターンシップにおいて、各卒業年度に応じた参加条件を定め、早期に就職活動を助長しない工夫をしています。これにより、対象となる学生が適切なタイミングで参加でき、興味を持つ企業を知ることが可能です。

このような取り組みを通じて、学生は自己分析や企業分析をしっかりと行い、卒業目前の5年生時には自信を持って企業選びができるようになります。本サービスは、学生が求める多様なニーズに応えるだけでなく、企業側にも適切な人材を招き入れるための道筋を提供します。