訪日外国人と鉄道
2025-04-24 12:21:23

訪日外国人による鉄道利用が急増、えちぜん鉄道など注目の増加地域

株式会社ナビタイムジャパンが運営するナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』のデータ分析から、訪日外国人旅行者の鉄道利用状況が明らかになりました。特に、えちぜん鉄道の利用者数が前年の2.21倍に達し、北陸地域での観光が活発になっていることがわかりました。

2025年初頭には、日本への訪問者数が1,000万人を超える見込みで、インバウンド観光の多様化が進んでいます。これにより、かつてはあまり注目されなかった地域にも訪れる旅行者が増え、観光の分散化が図られています。訪日外国人の移動実態を可視化することで、地域の魅力を発信し、オーバーツーリズムの軽減に貢献する取り組みが進められています。

2024年度から開始された「鉄道利用動態分析」では、2023年度と2024年度におけるデータを比較して、訪日外国人旅行者による鉄道の利用状況を詳しく調査しました。以下はその結果です。

鉄道利用者数増加率TOP5



1. えちぜん鉄道(2.21倍)
えちぜん鉄道は、多くの観光施設へアクセスしやすいことで支持を集めています。福井県の恐竜博物館や東尋坊、大本山永平寺などが人気のスポットで、特に北陸新幹線の延伸によって福井へのアクセスが向上しました。これに加え、新たに運行を開始した「恐竜列車」や観光列車も効果を上げています。

2. IRいしかわ鉄道(2.05倍)
IRいしかわ鉄道では、温泉地へのアクセスが向上したことが利用者増加の要因とされています。特に、加賀温泉や白川郷など、欧州からの観光客が多く訪れるエリアでの需要が高まっていることが確認されています。これも金沢駅と大聖寺駅間の路線交換が大きく寄与しています。

3. 秋田内陸縦貫鉄道(2.04倍)
秋田内陸縦貫鉄道は、樹氷やスキー場、温泉など、冬季の観光資源が人気です。特に、コロナ前からインバウンド向けのプロモーションを強化しており、それが実を結びつつあります。

4. 仙台空港鉄道(2.00倍)
仙台空港鉄道は、仙台を拠点とした周遊観光が進んでいます。他の交通手段とも連携しており、台湾や香港からの訪問者が増えていることが背景にあります。

5. 北大阪急行電鉄(1.81倍)
北大阪急行電鉄の利用増加は、2024年3月の延伸によるものです。観光名所へのアクセスが向上したことで、多くの訪問者が訪れています。特に勝尾寺は混雑する観光地となっており、桜や紅葉のシーズンには多くの人で賑わいます。

観光の未来



ナビタイムジャパンのデータ分析チームは、訪日外国人観光客の動態を探ることで、日本の多様な観光資源や文化を発信していきたいと考えています。観光客の行動データを解析することで、地域に根ざした新しい観光の潮流を生み出し、地域社会と観光業界の発展に寄与することを目指しています。これからの日本の観光がどのように変わるのか、注目が集まる時期です。


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株式会社ナビタイムジャパン
住所
東京都港区南青山3-8-38
電話番号

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