大阪府門真市では、東和薬品株式会社が代表となる共同事業体が「門真市スマートシティ推進事業」を開始しました。このプロジェクトは、内閣府が推進するデジタル田園都市国家構想の一環として、地域の健康に関する課題を解決することを目的としています。具体的には、住民の健康意識を向上させるため、医療情報を一元管理するシステムを導入し、日常生活におけるセルフケアを促進する取り組みです。
この事業では、個人の健康データをクラウドを通じて管理し、スマートフォンアプリを利用して市民が自分の健康状態を把握できる「パーソナルヘルスレコード(PHR)」を地域に実装します。これにより、健康寿命の延伸を図ることが期待されています。
共同事業体には、TIS株式会社、株式会社メディカルフロント、ライフログテクノロジー株式会社、めぶくグラウンド株式会社が参加しており、それぞれの企業が専門分野を持ち寄り、事業を推進します。具体的には、TIS株式会社がPHRデータ管理アプリを開発し、医療データの連携基盤を構築。メディカルフロントは、服薬データ管理のアプリサービスを整備し、ライフログテクノロジーは食事データの管理機能を担当します。さらに、めぶくグラウンドが門真市専用のデジタルIDとポータルアプリの構築を行います。
今後、門真市では市民向けにスマートフォンアプリの説明会を開催し、新しいサービスを紹介する予定です。また、2025年1月からはアプリの開発や医療データの連携基盤の構築を進め、同年3月には成果報告が行われる予定です。門真市の住民にとって、より健康的な生活を実現するための新たな一歩が踏み出されます。
本取り組みは、他地域へのモデルケースとなることが期待され、地域における健康問題の解決に向けた重要な取り組みとして注目されています。市民自らが健康を管理し、より良い生活を送るためのサポートが提供されることで、今後の展開にも大きな期待が寄せられます。