ULSコンサルティングがベルーナのAI導入を支援
ULSコンサルティング株式会社(東京都中央区、本社:横山芳成社長)は、株式会社ベルーナ(埼玉県上尾市、本社:安野清社長)の自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」導入を支援しました。この提携により、ベルーナのシステム開発が効率化されることが期待されています。
ベルーナの多角的な事業展開
株式会社ベルーナは、アパレルや化粧品、食品を中心とする通信販売のリーディングカンパニーです。1970年代にカタログ通販を始め、90年代後半には不動産やホテル、飲食業などへ事業を拡大し、多様な顧客ニーズに応えています。最近では、スマートフォンアプリやデジタルマーケティングを駆使して、顧客への価値提案を幅広く行ってきました。
技術的課題とAI駆動開発
ベルーナの基幹業務システムは長年にわたる改修の影響で内部構造が複雑化しており、事業の多角化に伴い増加したシステムは保守・運用の負荷を引き上げていました。特にCOBOLなどの古い技術が使用されているシステムでは、専門的な技術者の確保が難しく、開発体制の維持が課題となっています。
こうした背景から、限られた人員でビジネスニーズに対応するために、AI駆動の開発手法に着目することになりました。
ULSコンサルティングの役割
ULSコンサルティングは、Devinに関する豊富な経験と基幹システムの開発・保守における深い知見をもとに、プロジェクトに協力しました。そのアプローチは、システム解析、ドキュメント作成、影響範囲の特定、実装、テスト、リファクタリング、性能改善と多岐にわたります。
2025年10月から実施されたトライアル運用では、特定の業務システムにおける調査や設計書作成の作業時間を約30%削減することに成功しました。この成果により、作業の属人性も軽減され、品質の向上も実現されました。トライアル運用の成功を受けて、ベルーナではDevinの活用範囲をさらに広げていく方針です。
今後の展望と展開
ベルーナの情報システム本部IT企画室室長である関口博之氏は「長年の事業拡大がもたらした技術的な課題を乗り越えるため、限られたリソースでビジネスのスピードに対応する仕組みを整備することが重要です。Devinの導入を通じて、工数削減などの具体的な成果を得られたことは大きな一歩です」と述べています。
ULSコンサルティングは、ベルーナのAI駆動の開発体制を引き続き支援し、新しい開発スタイルを確立していくことを目指しています。
この革新的な取り組みが、今後どのようにベルーナの成長に寄与していくのか、市場の反応にも注目が必要です。