ライカカメラ社(Leica Camera AG)が、画像処理ソフトウェアで名高いCapture Oneとの戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。このコラボレーションの主な目的は、ライカユーザーにあらゆる撮影現場でのテザー撮影と画像処理において、安定性や品質を大幅に向上させることです。
ライカとCapture Oneの連携が実現する新しい機能として、テザー撮影におけるデータの直接送信が可能となり、ユーザーは撮影から編集へとスムーズに移行できます。また、高精度のライブビューを通じて、画像を確認しながらリアルタイムで修正することができ、撮影現場でのプロフェッショナルな作業を実現します。これにより、従来よりも高い品質の画像が得られ、より創造的な表現が可能になります。
さらに、Capture Oneの高い色再現性やライカのカメラに合わせたカラープロファイル、精緻な色調補正機能が相まって、撮影から現像までを一貫して行うことができます。この新しいワークフローは、スタジオ撮影や屋外撮影を問わず、プロフェッショナルのニーズに応えるものとなっており、より高いレベルの作品制作が期待されます。
新たなパートナーシップを開始するにあたり、ライカとCapture Oneはユーザー向けにトライアルプログラムを提供しています。このプログラムに参加することで、ライカユーザーは3か月間、Capture Oneの全機能を無料で試すことができます。これにより、リアルタイムのテザー撮影や細かな編集機能など、Capture Oneが提供する画像処理の精度、スピード、そして創作の自由度を実感してもらえる機会が提供されています。参加は、公式サイトからの登録により簡単に行え、登録後には無料ライセンスとインストールガイドが送られるとのことです。
ライカカメラ社のプロダクト・エクスペリエンス部門の責任者、ニコ・ケーラー氏は、「Capture Oneとのパートナーシップを進展させ、お客様に優れたテザー撮影ワークフローを提供できることに高い期待を寄せています」と述べています。また、Capture Oneのリードプロダクトマネジャー、マチュー・ブーリオン氏も、ライカの長い伝統と彼らのソフトウェアを結びつけられることへの誇りを語り、テザー撮影の未来を担うための協力を続けていく意向を表明しています。
Capture Oneとは
Capture Oneは、プロフェッショナルの撮影現場で多くの支持を受けている画像処理ソフトウェアブランドです。550以上のカメラと700あまりのレンズをサポートし、業界内でも最高の安定性とスピードを誇ります。直感的な操作性、高い色再現性、そして正確な画像加工によってすべての撮影イメージを最高の一枚に仕上げることが可能です。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社は、カメラやレンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーです。近年は事業領域を拡大し、モバイルイメージング(スマートフォン)や高品質な眼鏡レンズ、腕時計製造にも取り組んでいます。また、プロジェクターを製造し、ホームシネマ市場にも参入しています。ライカは、最高水準の品質やドイツの伝統的なクラフツマンシップを持っており、世界各地に約30カ所のライカギャラリーやアカデミーを展開し、写真文化の振興にも力を注いでいます。
まとめ
この新しいパートナーシップにより、ライカユーザーはこれまで以上に充実した画像処理体験を得られ、プロフェッショナルな撮影現場においても求められる要件にしっかりと応えることが期待されています。ライカとCapture Oneの協力がもたらす今後の展開に注目が集まります。