エレクタの治療革新
2013-03-29 12:00:18

エレクタ、「エクステンド」の医療機器変更承認を取得し治療の新時代へ

エレクタが取得した「エクステンド」製造販売変更承認



エレクタ株式会社は、3月22日付けで「レクセルガンマナイフパーフェクション」用の放射線分割照射システム「エクステンド」に対する医療機器製造販売の一部変更承認を取得したことを発表しました。この新しい変更により、今までガンマナイフによる治療が難しかった患者に対しても選択肢が広がることが期待されています。

ガンマナイフ治療の進化



「レクセルガンマナイフパーフェクション」は、放射線治療の現場で高い評価を受け、特に脳内の疾患において有効な治療機器として知られています。しかし、このシステムは従来、分割照射ができなかったため、直径3cmを超える大きな腫瘍や広範囲にわたる腫瘍に対しては治療が難しいという課題がありました。エクステンドの導入により、この課題を克服できる可能性が生まれたのです。

京都大学大学院医学研究科の平岡真寛教授は、「エクステンド」の承認について次のようにコメントしています。「ガンマナイフは世界中で使われている高精度な放射線治療機器ですが、分割照射ができず、大型の腫瘍には適用できないという制約がありました。しかしエクステンドは高精度な治療を維持しながら、複数回の照射も可能となります。これにより、より多くの患者がガンマナイフでの治療を受けられるようになるのではないでしょうか。」

患者への配慮



また、エクステンドの特徴として、患者の負担軽減が挙げられます。従来は金属ピンで頭蓋骨を固定する方式が採用されていましたが、エクステンドの固定方式によって、患者の身体的な負担が軽減されると平岡教授は指摘しています。この技術革新は、放射線治療をより多くの患者にとって受けやすいものにするでしょう。

エレクタの代表取締役社長、ティム・ルーニー氏は「日本でエクステンドによる治療が実現することを嬉しく思います。新たな分割照射が可能になることで、今まで単回照射での治療が難しかった大きな病変治療や、眼の近くといった難しい部位にも適用が可能になるでしょう」と期待を寄せています。

エレクタの役割



エレクタはこれまでも、がんや脳疾患の治療において革新的な技術やクリニカルソリューションを提供してきました。1991年の導入以来、日本国内では約173,000人の患者が「レクセルガンマナイフ」による治療を受けています。今後もエレクタは、放射線治療の発展に貢献し、より良い治療選択肢を提供する企業としての役割を果たしていくでしょう。

詳細については、エレクタの公式ウェブサイトをチェックしてください。

会社情報

会社名
エレクタ株式会社
住所
東京都港区芝浦3-9-1芝浦ルネサイトタワー7F
電話番号
03-6722-3800

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。