三菱重工浦和レッズレディースがAIを導入しコンテンツ制作を加速！

三菱重工浦和レッズレディースとAIによる新たな挑戦

日本女子プロサッカーリーグ（WEリーグ）に所属する三菱重工浦和レッズレディース（以下、レッズレディース）が、AI編集アシスタント「StoryHub」を導入したことで、コンテンツ制作の本数がなんと2倍に増加したと発表しました。この取り組みは、レッズレディースのファンやサポーターへの情報発信を強化する重要なステップとなっています。

テクノロジーの活用

StoryHub株式会社（東京千代田区）は、70名のスタッフが新たなツールを活用してコンテンツ制作に取り組み、選手自身が自分のストーリーを発信することを模索しています。この試験的な導入により、約1年間で選手に関する特集コンテンツが35本制作された結果、レッズレディースの魅力が広まりました。また、パートナー企業とのインタビュー記事の制作にも成功し、クラブ全体での情報発信の質を高めています。

運営の課題

WEリーグが始まって5シーズン目を迎える今、多くのクラブが限られた予算と少数精鋭のスタッフで運営されています。レッズレディースも例外ではなく、試合運営から広報、パートナー営業など多岐に渡る業務を少数のスタッフが兼任しています。限られたリソースの中で、選手の想いやチームのストーリーを伝えたいとの思いを抱えつつ、情報発信が追いつけないジレンマに苦しんでいました。

AIとの共創による進化

そこで選ばれたのが、共創パートナーとしての位置づけを持つStoryHubです。このAIはただ単に業務を効率化するツールではなく、コンテンツ制作のサポートを行うものです。選手の姿や想いをファンに届ける新たな連載「Beyond」が生まれ、その記事は音声インタビューや広報担当者のメモを元に構成され、数時間で初稿作成が可能になりました。この結果、情報発信量が8倍に増加し、SNSでの反響も大いに増えています。

チームの未来

この成功を受けて、今後は選手自身もStoryHubを活用して情報発信に参画する計画です。これにより、女子サッカー選手のバックグラウンドや想いをより多くの人々へ届けることが可能になり、ファンやサポーターに深い理解と絆を生むことが期待されています。

三菱重工浦和レッズレディースの本部部長、高野和也氏は、この取り組みに対する期待を語りました。AIを駆使することで、従来の質疑応答形式だけでなく、選手の感情や背景にまで踏み込んだ魅力的なコンテンツを制作できるようになったと感じています。情報発信の質を高める一方で、AIによる効率化が加わることで、スタッフの負担を軽減しながらクリエイティブな表現ができるという点が大いに評価されています。