機械学習の未来を切り拓く新講座
近年、デジタルトランスフォーメーションが進む中で、機械学習(Way to be Machine Learning)の重要性が高まっています。その影響を反映し、富士通は豪州のマッコーリー大学と協力し、自動機械学習技術を学べる新しい教育コース「Fujitsu AutoML:自動機械学習の習得」を開発しました。このコースは、2025年4月30日から、マッコーリー大学のオンラインプラットフォームを通じて提供され、その後、LinkedIn LearningやUdemyなどの他のプラットフォームでも利用可能となります。
この新講座は、学生や研究者、業界の専門家など、幅広い層の受講者を迎え入れます。受講後には、マッコーリー大学が提供するAIに関するマイクロ資格を取得することができることから、受講生にとって有意義な学びの場となるでしょう。
自動機械学習のニーズと課題
現在、豪州では工学系の資格を持つ大学卒業生の割合がOECDの中でも低い水準にあり、このことが企業の競争力にも影響を及ぼしています。富士通は、教育の格差をなくし、AI専門家の育成を目指す一環でこのコースを共同開発しました。本コースでは、自動機械学習やAIモデル、アルゴリズムの理論を学ぶことができ、講義だけでなく実践的な演習も含まれています。
実際に使用される「Fujitsu Kozuchi AutoML」は、機械学習モデルを迅速に自動生成できる先進的な技術であり、分析の高速化を実現します。受講者はこの技術を活用して、モデルの構築からアプリケーションへの適用までを体験でき、実践的な知識を身に付けることができます。
教育の未来への貢献
富士通とマッコーリー大学の連携は、一時的なスキルの習得を超え、持続可能な未来に向けたイノベーションの土台を築くものです。富士通のCTO、Mahesh Krishnan氏は「大学とテクノロジー企業の連携が、AI専門人材不足の解消に不可欠だ」と述べ、その重要性を強調しています。
また、マッコーリー大学の教授であるAmin Beheshti氏は、「この新しいコースがもたらす影響は広範囲にわたる」と語り、南半球で初めての「富士通スモールリサーチラボ」が本コースを通じて、学生達にAIについての深い理解を促す役割を果たすことを期待しているとコメントしています。
AIの新時代に向けた一歩
富士通は、マッコーリー大学の研究機関と協力し、AI技術の利活用を進めていく中で、受講者が自動機械学習における専門知識を取得できる機会を創出します。この新講座は、機械学習の活用に向けて、多くの企業や団体がデジタルトランスフォーメーションを加速させる契機となることでしょう。私たちの取り組みが、未来に向けた新しい技術の価値を生み出す手助けになることを目指しています。
最後に、富士通の存在意義として「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を掲げ、SDGsへの貢献も重視しています。これは、全人類のために持続可能な未来を切り拓く努力の一環であり、教育の充実を通じて、世界中の人々にテクノロジーの恩恵をもたらすことが期待されます。