樋口明雄の新刊
2025-02-18 11:22:29

郷愁を誘う樋口明雄の青春小説「宇宙に願いを」が登場!

樋口明雄が描く青春の軌跡



2025年2月18日、樋口明雄の最新作『ヤマケイ文庫 宇宙(ほし)に願いを』が刊行されます。本書は、彼の少年時代を過ごした山口県岩国市を舞台にした自伝的な青春小説で、心に響く思い出や初恋、懐かしい夏の日々を優れた文体で描いています。

故郷の情景に思いを馳せて



本書には3つの物語が収められており、それぞれが故郷に対する郷愁に満ちたものとなっています。樋口は、故郷への思いを吐露しながら、彼自身の経験をじっくりと描き出します。時には心温まるエピソード、時には切ない出来事が重なり合い、読者を優しいノスタルジーの世界へと誘います。

幻の夏、幻の友



まず一つ目の物語「幻夏」では、東京で生活する小説家モリケンが、小学校の同窓会で会った旧友からの不幸な知らせを受け、心の中の葛藤を抱えながら故郷岩国市を訪れます。懐かしい場所を巡る中で、彼は過去の記憶と現在が交錯する不思議な体験を通じ、新たな視点から故郷を再評価します。

大切な仲間との冒険



次に「俺たちのロングウォーク」。中学1年生のモリケンが友人たちと共に42キロの距離を歩く冒険に出かける物語です。道中を通じて彼らは様々な出来事に直面し、友情の大切さやそれぞれの成長を実感します。この体験は、単なる冒険以上に彼らの間に絆を生むことになります。

映画館での思い出



最後に「宇宙に願いを」という物語では、幼い頃の友を亡くしたヒロキが、葬儀の後に親友と共にかつての映画館の跡地を訪れます。あの頃の女性との思い出や失ったものへの懐かしみが、彼を思い出の旅へと誘うのです。

身近な情景、普遍の思い



この作品のカバーイラストは、岩国市出身の人気漫画家、漆原友紀によって描かれています。彼女の作品は、その独特の世界観で多くの読者を魅了し、今回も樋口の物語の雰囲気を巧みに引き立てています。また、解説を手がける文芸評論家・西上心太による言葉も、作品の深層を際立たせる助けとなるでしょう。

著者情報



樋口明雄は1960年に山口県岩国市で生まれ、現在は山梨県北杜市に住んでいます。彼の著書は、冒険小説から自伝的な作品まで幅広く、数々の受賞歴を持っています。特に『約束の地』で受賞した日本冒険小説協会大賞など、評価されている作家です。『宇宙に願いを』は、彼の「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズや『風に吹かれて』などと共に、自伝的青春小説として多くのファンに愛されることでしょう。

最後に



この『ヤマケイ文庫 宇宙(ほし)に願いを』は、故郷の思い出を取り戻したい方や、青春の記憶に浸りたい方にぴったりの一冊です。岩国市という特別な場所を背景に、樋口明雄の思いが詰まったこの作品を通じて、あなたも過去を振り返る旅に出てみてはいかがでしょうか。自分自身の記憶を再発見するヒントが、この物語の中にあるかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社インプレスホールディングス
住所
東京都千代田区神田神保町1-105神保町三井ビルディング
電話番号
03-6837-5000

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