残業の原因、現場業務ではない事務作業が過半数を占める
近年、建設業界のDX推進や働き方改革が進められています。しかし、現場では新しいITツールを導入しても業務が楽にならないという声が多く寄せられています。この現状を背景に、エニワン株式会社が実施した調査は興味深い結果を示しています。
調査概要
エニワン株式会社は、全国の建設・建築・工務店で働く現場担当者300名に対して、「時間外労働(残業)と業務負担に関する実態調査」を行いました。その結果、残業の原因が「現場のトラブル対応」ではなく、「書類作成などの事務作業」にあることが明らかになりました。さらに、約半数が事務所に戻ってから記録した内容をExcelに再入力する“二度手間”を経験していることも判明しました。
この結果は、従業員のモチベーション低下や離職意向にも影響を及ぼしていると考えられます。
残業の主因はどこにあるのか?
調査によると、時間外労働の原因の多くが「書類作成(39.6%)」に由来していることが明らかになりました。これに対し、現場での作業による残業は22%程度に過ぎず、多くの現場担当者が残業の要因に事務作業を挙げています。
また、作業の種類を見ると、事務作業は複数の業務を並行して進める必要があるため、集中が難しく、身体的・精神的な疲労を増大させています。こうした結果、作業の効率が低下し、誤入力や修正対応が増える等、さらなる残業を招く悪循環が生じています。
離職リスクと事務作業の関連性
調査では、離職意向の理由として「事務作業が多すぎて現場に集中できない」という回答が20.3%を占めました。これは、給与や待遇に対する不満に次ぐ多さで、事務作業の負担が従業員の満足度に影響を与えていることを示唆しています。
さらに、多くの現場担当者が夜間や休暇を返上してまで事務作業に追われる状況が続いていることも判明しました。この過重な事務負担は、従業員のストレスを高め、最終的には離職リスクを引き起こします。
クラウド化による業務負担軽減の可能性
興味深いことに、調査対象者の約54.7%が「クラウド連携で業務負担が軽減される」と回答しています。具体的には、現場からスマホを使ってリアルタイムで情報を共有することにより、帰社後の作業を減らすことが期待されています。
ここで重要なのが「AnyONE(エニワン)」のような業務効率化システムの導入です。このシステムでは、現場からスマホで必要な情報を直接入力できるため、再入力の手間をパソコンに戻ってから行う必要がないのです。
また、エニワンシステムは使いやすいUIを採用しているため、ITに不慣れな従業員でも使いやすく設計されています。これにより、多忙を極める建設現場において、従業員がストレスから解放される環境が構築されています。
今後の課題と展望
この調査結果を受けて、建設業界においては業務負担の軽減が急務です。現場のダイナミクスがどれほど変わろうとも、従業員のモチベーションが下がれば、業界全体に悪影響が及ぶます。
したがって、効率的に業務をこなすための環境整備に取り組むことが、ますます求められています。デジタル環境の整備はその一歩となることでしょう。今後、建設業界全体でのDX推進が進むことを期待しつつ、現場負担を軽減し、従業員の定着率を高める方向に舵を切る必要があります。
この記事で紹介した調査から得られたデータとインサイトが、現場のストレス軽減に繋がる一助となることを願っています。