事実婚を選択する婚活者の増加とその理由
東京に本社を置く結婚相談所「マリーミー」は、最近の婚活トレンドとして「事実婚」を選ぶ婚活者が増えていることを報告しています。従来の結婚観が変わりつつあり、結婚に対する考え方が多様化していることが見えてきています。
事実婚とは何か?
結婚相談所では、一般的に「成婚」という言葉が使われますが、それは単に入籍を指すものではありません。成婚は、二人が今後一緒に生きていくという覚悟の表れでもあり、戸籍上の婚姻手続きを経ずに事実婚を選ぶカップルも増えているのが現状です。特に、全体の5%程が事実婚を選んでいると言われています。
事実婚を選ぶ背景
再婚者の増加
事実婚を結ぶカップルの中で最も多いのは、再婚を希望する人々です。彼らは子供や財産などの問題を抱えており、「籍を入れるかどうかは再考したい」と思うことが多いのです。「結婚」の形態よりも、今後の支え合いが大切だと考える人々も少なくありません。
キャリア女性の選択
最近では、初婚の女性の中にも「苗字を変更したくない」との理由で事実婚を選択する声が多く聞かれるようになりました。日本においては、入籍をすると9割以上の女性が夫の姓を名乗るため、これがキャリアに影響を及ぼす場合が多いからです。特に医療や研究分野で活躍する女性たちにとって、名前が変わることは大きなデメリットになることがあります。
事実婚と同棲の違い
「事実婚」と「同棲」は全く異なる概念です。同棲は、法律的な結婚をせずに生活を共にする状況であり、安定性が欠けがちです。しかし、事実婚の場合、実質的に結婚しているのと同様に、両者は結婚への強い意志を持っています。同棲とは異なり、事実婚を選んでいるカップルは互いの結婚観をすり合わせ、双方の親族への挨拶も行っています。実際に、婚活を通じて結婚相談所に訪れる方々も、こうした関係を深めるための努力をしています。
実例
- - 研究職の女性の選択 ある女性研究者は、「論文に名前を残すために姓を変えたくない」との意向を持っています。彼女は結局、実際の法律上の別れとは異なり、長期的な関係を見据えて籍を入れない選択をしました。
- - 海外駐在員との関係 また、海外勤務のカップルが、互いにキャリアを重視して法律婚ではなく事実婚を選ぶケースもあります。結婚に伴う社会的制約を避けながら、パートナーとして共に歩む道を選んでいます。
事実婚の解消とその課題
ただし、すべての事実婚が成功しているわけではありません。接触やコミュニケーションが不足している カップルは解消に至ることもあります。事実婚においても、家事の分担やお金の話、将来の計画、子供の有無に関するしっかりした話し合いが必要です。
まとめ
マリーミーは、現代の婚活における多様性を受け入れ、事実婚について理解を深めるためのサポートを続けます。結婚に関する考え方が進化する中で、多くの人が新しい形の愛と生活を模索しています。
結婚相談所マリーミーの代表である植草美幸さんは、引き続きこの流れに寄与するべく、アドバイスを行っています。彼女の経験と知識を基に、これからも幸せなカップルが増えることを期待しましょう。