みずほリースとグリーンエルムが連携する森林再生プロジェクト
企業と自然の共存する未来を目指す、みずほリース株式会社と株式会社グリーンエルムが、千葉県市原市において森林再生プロジェクトを始動しました。このプロジェクトでは、みずほリースとグリーンエルムがタケエイが保有する約13,000㎡の森林を貸与され、そこで天然林の多面的機能の創出に関する実証を行うこととなります。両社は、企業活動を持続可能な方向に進めるだけでなく、自然環境の保護と生物多様性の向上を図ります。
1. 保有林の背景
タケエイは2024年に新たに千葉県市原市に321,471㎡の森林を取得。それに基づく森林経営計画では、雑木林から生産性のある山林への転換を目指しています。具体的には、自然環境の保全や生物多様性の回復を促進することを目的としたプロジェクトを推進中です。長期スパンでの影響を考慮し、持続可能な森林経営を行うことで、新たな資源循環モデルを確立することを目指しています。
2. 実証プロジェクトの概要
みずほリースおよびグリーンエルムが提供する「Natural Forest as a Service」という新しいソリューションは、天然林の価値を企業に結びつけ、このモデル地区で実証が行われます。このプロジェクトでは、森林の多面的機能とその価値を可視化し、企業がその自然資本をどのように経営戦略に取り込むことができるかの選択肢を示していくことが狙いです。さらには、地域に適した天然林を設計・植樹することで、企業活動と自然再興が共存するモデルケースを作り上げていくことが期待されます。
3. みずほリースとグリーンエルムのビジョン
みずほリースは、「サステナブルな社会のクリエイター」をビジョンに掲げ、脱炭素社会の実現や循環型経済の推進に取り組んでいます。両社は2022年にサーキュラーエコノミーの構築に向け基本合意を結び、子会社を通じて2024年には合弁会社「メトレック株式会社」を設立予定です。
一方、グリーンエルムは日本の在来植物の苗木生産を長年手掛けており、30年以上の歴史の中で多様な森作りを展開しています。彼らは2025年にネイチャーポジティブの実現に向けた協業を視野に入れ、持続可能な未来に向けた共同の取り組みを進めています。
まとめ
このように、みずほリース、グリーンエルム、そしてタケエイの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップです。森づくりを通じた新たなビジネスモデルが、企業と自然の共存をいかに可能にするのか、今後の展開に期待が寄せられています。