調理師養成施設入学者実態調査の最新結果
公益社団法人 全国調理師養成施設協会が実施した2026年度の「調理師養成施設入学者・留学生実態調査」の結果が公開されました。過去数年間、毎年実施してきたこの調査は、調理師学校の現状を正確に把握することを目標としています。
入学者数の回復傾向
2026年度の調査によれば、コロナ禍の影響で減少していた調理師学校の入学者数が、昨年度に引き続き増加しました。この増加は、観光業界や地域活性化に伴い、飲食業界の人材需要の高まりを反映しています。調理師の登場が求められ続ける中、将来の業界を支える人材の確保がますます重要になっています。
留学生の増加
留学生の入学者総数は423人に達し、前年に比べて約20%増加しました。出身国では、従来の中国や韓国に加え、ミャンマーやネパールといった新たな国からの留学生も増えています。これは、調理技術を学びたいという意欲が広がっている証拠といえるでしょう。
課程別の傾向
留学生の約65%が2年制以上の課程に在籍しており、専門的な技術を重視する傾向が見られます。また、専攻料理分野に関する調査では、留学生の50%以上が日本料理を選んでいます。しかし、かつては70%を超えていた日本料理専攻者が減少していることも注目すべき点です。
留学生の選択理由
日本で留学を選ぶ理由には、料理技術をマスターし、国際的な経験を得られる点が挙げられます。しかし、円安の影響やビザ審査の厳格化は、留学生の意欲に影響を及ぼしています。今後、外食業における人材不足がより顕著になる中で、これらの要因がどのように影響していくのかが注目されます。
業界の未来に向けた取り組み
全国調理師養成施設協会では、調理師の社会的評価向上や人材不足対策を視野に入れた10年計画をスタートさせています。この取り組みが成功すれば、将来的には飲食業界全体の活性化につながることが期待されます。
調査結果は、全国の調理師養成施設259校における回答を基にしており、99.2%の回答率を誇ります。このデータをもとに業界全体がどのように進化していくのか、今後の動向に注目です。