現代社会の新たな問題「バテ」を克服するための専門書が登場

現代の「バテ」がもたらす影響

最近、私たちの生活の中で「バテ」という言葉をよく耳にするようになりました。「バテ」とは、夏バテや残暑バテ、さらには年度末の忙しさに起因する疲れなど、幅広い体調不良を指します。株式会社評言社が新たに出版した専門書は、この現代バテをテーマにした本であり、体調不良の解決に向けたヒントを提供しています。

現代バテの多様性

著者である医師の谷口英喜氏は、近年の厳しい気候や社会情勢が「季節バテ」を引き起こしていると指摘しています。特に、異常気象の影響で、私たちの身体にとって負担が増え、二季（夏と冬）しか感じられない状況が続いています。そして、このような環境変化が、心身にさまざまな不調をもたらしているのです。この本では、夏バテ、残暑バテ、秋バテ、場合によってはアルコールバテ（二日酔い）、移動バテ（時差ぼけ）など、現代人が直面するさまざまな「バテ」の具体例が紹介されています。

疑問を持たずにはいられない体調不良

特に興味深いのは、これらの「バテ」に、医療機関に行くと「気のせい」、あるいは「歳のせい」と片付けられてしまうことが多い点です。実際には、身体からのSOSが出ているのにもかかわらず、その声を無視してしまうことが、さらなる健康問題を招く原因となります。バテが進行すると、筋肉量が減少し、免疫力の低下や栄養不良を引き起こすことさえあります。

働き方や生活スタイルの影響

また、最近では「スマホバテ」や「休みバテ」といった、現代ならではのバテも増えていることがわかっています。私たちの働き方や生活スタイルが、日々の疲れに影響を与えているのです。この本では、そうした現代ならではのバテの原因も分析され、どのように対処すれば良いのか、その手法も紹介されています。

医学的アプローチによる回復法

谷口医師の提案するこの専門書では、10パターンの現代バテを例に挙げ、それぞれの原因を明らかにし、具体的な治療法を提示しています。読者は、バテの正体を知ることで、自らの体調不良が本当に気のせいなのか、それとも真剣に向き合うべき内容なのかを理解することができます。

自宅でできるセルフメディケーション

本書では、自宅でできるエクササイズやツボの押し方も紹介し、自己治療のための具体的な手順が記されています。セルフメディケーションを実践することで、自分自身で健康を管理する力を身につけることができるでしょう。また、この本は家庭やオフィスに置いて活用できるようなデザインとなっており、すぐに取り出せる便利さも兼ね備えています。