ふくおかFGとRevolutが戦略的パートナーシップ！デジタル金融サービスで新たな価値創造へ

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ（FFG）とその子会社である株式会社みんなの銀行と、Revolut Ltd（以下「Revolut」）とその日本法人であるREVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社（以下「レボリュート・ジャパン」）の4社は、戦略的パートナーシップに向けた基本合意書を締結しました。

この提携は、2023年6月にみんなの銀行とレボリュート・ジャパンが締結したBaaS事業にかかる基本合意書の延長線上にあるものです。両社は、銀行APIを活用したサービス連携を開始予定で、今回の提携により、グローバルな知見を持つRevolutと日本の金融DXの先駆者であるFFGが協力し、新たな価値創造を目指します。

具体的なサービス内容については今後発表される予定ですが、現時点で検討されているのは以下の3つの領域です。

連携強化のイメージ

1. レボリュート・ジャパンによるみんなの銀行・更新系APIの活用: 2024年7月より、みんなの銀行が提供する更新系APIと「Revolut」アカウントを連携させ、手数料なしで即座にチャージできる「クイック銀行チャージ」サービスを開始予定です。このサービスにより、従来の入金方法に比べて口座登録がスムーズになり、リアルタイムでの入金が可能となります。
2. レボリュート・ジャパンによるみんなの銀行サービスの活用領域拡大: 上記に加え、eKYC、銀行口座開設、ローンなどの機能を「Revolut」の日本ユーザーに提供することを検討しています。これらのサービス提供は、当局による許認可を前提としています。
3. FFG・みんなの銀行によるレボリュートのグローバルサービス（機能）の活用: レボリュートが世界で展開する外国送金、運用系サービス、共同カード発行などの金融機能を、FFGグループ銀行で活用することを検討しています。

次世代型金融アプリ「Revolut」について

Revolutは、2015年に英国で設立されたデジタル金融サービスです。お得な為替レートでの海外決済・外貨両替、送金サービスを強みとし、利用者を拡大してきました。現在では、自動家計簿・予算管理・個人間決済、株式・暗号資産・貴金属取引、保険、クーポン、ジュニアカードなど幅広い金融サービスを世界4,000万人以上の顧客に提供しています。

今後の展望

今回の提携は、日本におけるデジタル金融サービスの進化に大きく貢献する可能性を秘めています。両社の強みを活かしたサービス連携が実現すれば、顧客はより便利でお得な金融サービスを利用できるようになり、日本全体の金融業界活性化にも繋がることが期待されます。今後の展開に注目しましょう。

RevolutとFFGの提携は、日本の金融業界に新たな波を起こすのか？

今回の提携は、デジタル金融サービスの進化という点で非常に興味深いものです。グローバルに事業を展開するRevolutと、日本国内で金融DXに積極的に取り組むFFGの組み合わせは、相乗効果を生み出す可能性を秘めています。

特に注目すべきは、両社の持つ強みを活かしたサービス連携です。Revolutは、海外送金や外貨両替などのサービスで高い評価を得ており、顧客基盤も拡大しています。一方、FFGは、日本の金融市場への深い理解と、銀行ネットワークを有しています。

これらの強みを組み合わせることで、顧客にとってより便利で魅力的なサービスを提供できるようになるでしょう。例えば、Revolutの海外送金サービスと、FFGの国内銀行ネットワークを連携させることで、よりスムーズで手数料を抑えた海外送金サービスが実現するかもしれません。

また、Revolutの金融サービスをFFGグループ銀行で活用することで、FFGグループの顧客層は、より幅広い金融サービスを利用できるようになり、顧客満足度向上に繋がる可能性があります。

ただし、提携が成功するためには、いくつかの課題を克服する必要があります。一つは、両社のシステムや文化の違いを克服することです。異なるシステムを連携させるためには、互換性の確保やデータセキュリティ対策など、技術的な課題を克服する必要があります。また、企業文化の違いは、意思疎通や意思決定の遅れにつながる可能性があります。

もう一つの課題は、規制への対応です。金融サービスは、法律や規制が厳格に定められており、提携によって新たなサービスを提供する場合には、これらの規制への対応が不可欠となります。両社は、これらの課題をクリアすることで、真に顧客にとって価値のあるサービスを生み出せるのではないでしょうか？

今後の両社の動向に注目していきたいと思います。