静岡県富士市、リユース事業で「おいくら」との連携開始へ

静岡県富士市、不要品リユース事業の新展開

静岡県富士市は、2025年6月5日（木）に株式会社マーケットエンタープライズと協定を締結し、不要品リユースの新たな取り組みを開始します。本提携により、地域の廃棄物削減に向けた「おいくら」プラットフォームを活用し、リユース文化の定着を目指していきます。

リユースの背景と必要性

富士市では、家庭から持ち込まれた家具の再生や修理といったリユース推進に努めてきました。しかし、処分されるものの中には、まだ使用可能なアイテムが多数あり、無駄に廃棄されている現状があります。これにより、ごみ処理費用が増大するという課題も抱えていました。

マーケットエンタープライズは、「持続可能な社会の実現」をテーマに、リユース事業を中心に展開しています。クラウド型プラットフォーム「おいくら」を通じて、不要品を一括で査定し、売却手続きが簡単に行える仕組みを提供しています。この連携は、双方のニーズが一致し実現したものです。

「おいくら」の活用と利点

「おいくら」は、不要品を売りたいユーザーが簡単に査定できるサービスです。全国のリユースショップへの査定依頼が一度の申込で可能で、これまでに130万人以上が利用しています。

富士市では、住民が自宅から不用品を出すことに困難を感じている声が多かったため、「おいくら」が提供する出張買取サービスを活用することで、解決へと導くことができます。このサービスを利用すれば、大型家電などの移動に関する手間が省け、不要な物をスムーズに売却できるようになります。

さらに、家電リサイクル法の対象製品についても、買取が可能になるため、環境に優しい取り組みとしても注目されています。即日での売却も可能なため、速やかな不用品の扱いが期待されます。

今後の展望

6月5日からは、富士市のホームページに「おいくら」の情報が掲載され、各市民が直接に査定申し込みを行えるようになります。これにより、二次流通の活性化や廃棄物の削減といった効果が見込まれています。また、市民が使わないものをリユースすることが認知されることで、「廃棄」と「リユース」の選択肢がより豊かになるでしょう。

この取組が進むことにより、富士市内の循環型社会がさらに深化し、市民のリユース意識も高まることが期待されています。官民一体でのこの動きは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。