井関農機、欧州の評価を受けた乗用芝刈機SXG327を日本市場に投入
日本の農業機械メーカーである井関農機株式会社が、欧州で支持を集めている乗用芝刈機『SXG327』を国内で販売開始すると発表しました。このモデルは、特に公共施設や景観整備において芝草管理の効率化に寄与すると期待されています。
欧州で実績のあるモデル
井関農機は、1967年から本格的に欧州市場に参入して以来、60年近くにわたって景観整備ビジネスでの実績を重ねてきました。この間、公共エリアの芝草管理などを請け負うプロユーザーから高く評価されてきた『SXG327』は、その信頼性と高い性能が評価された結果、国内市場への投入が決定されました。
SXG327の特長
高い基本性能
SXG327は、排気量1123ccの高出力エンジンを搭載しており、21.9PSの出力を誇ります。これにより、軽作業から高負荷な作業まで安定した性能を発揮し、坂道や凸凹した地面でもスムーズな走行が可能です。さらに、HSTミッションを採用し、無段変速を実現。これにより、一つのレバーで簡単に速度調整ができ、作業の効率が大幅に向上しました。
大容量のコレクタ
SFX327は、650Lの大容量コレクタを備えており、連続作業をサポートします。ハイダンプ機能により、最大2.08メートルの高さまで持ち上げることができ、トラックへの排出もスムーズに行えます。刈幅は54インチ(1,372mm)で、効率的な刈取りが可能です。
快適な居住性
オペレーターにとって快適さは重要です。SXG327は、操縦レバーやハンドルの位置を右側に集中配置することで、作業性を高めています。さらに、ハンドルの高さやシートの調整も簡単で、体格に合わせた作業姿勢をサポートします。長時間の作業でも快適に使用できるオートクルーズ機能も搭載されています。特に、USBソケットやカップホルダーも標準装備されているため、スマートフォン充電や飲み物の収納にも便利です。
安全性とメンテナンス性
安全性も重視されています。離席検知機能を備えたシートスイッチが搭載されており、作業者が離席すると自動的にエンジンが停止します。また、モーアデッキの洗浄用コネクタも装備されているため、メンテナンスも簡単です。
バッテリー式OPEの販売開始
さらに、井関農機は株式会社ISEKIアグリと提携し、世界的に評価されているバッテリー式OPE、EGO製品の販売も開始します。これらの製品はすでに欧米などで人気を博しており、今後国内市場にも進出することで事業を拡大していきます。
国内市場向けに投入されるSXG327の希望小売価格は未定で、詳細は井関農機の公式サイトで確認することができます。新たなモデルと共に、井関農機の今後の成長が期待されます。