親子の思い出を「声のアルバム」にするユニークな企画
最近、兵庫県西宮市に本拠を置く3goodが主催し、松竹芸能株式会社と連携して行ったプロジェクトが注目を集めています。その名も『行きます芸人』。この企画では、松竹芸能所属の芸人たちが親御さんへのインタビューを行い、家族の思い出を「声のアルバム」として形にします。これは親子間のコミュニケーションを促進し、幸福感を高めることを目的としています。
プロジェクトの選ばれた家族たち
この企画では、特に京都や大阪、和歌山に住む60代から90代の親御さん3組が選ばれ、インタビューを受けることに。選ばれた家族は、幼少期にあまり言葉を交わさなかった厳格な父親と温かい母親、金婚式を祝ってもらいたいという家族、施設に入所中の90代のお母さんへの親孝行をしたいと考える家族など、多様なバックグラウンドを持っています。
幾重にも厚みを増す対話
実施にあたり、まず「作戦会議」なる事前の打合せが行われました。参加する父親たちは緊張を隠せず、最初は自然な会話が難しい状況でしたが、毅然としたトーク力を持つ芸人たちの手腕により、場の雰囲気は和み、次第に自由な会話が生まれていきました。このフランクなスタイルが、「声のアルバム」の魅力です。
親子おとし話の豊かなエピソード
インタビュー中、参加者からは実に様々なエピソードが飛び出しました。多くの親御さんが普段はあまり話さない経験や思い出を語り、それが参加する家族にとって何よりの贈り物となりました。こうした対話を通じて、単なるインタビュー以上の深い絆が生まれるのです。
音声編集の新たな挑戦
さらにこのプロジェクトの大きな特徴は、インタビューの音声編集を、ひきこもり支援を行うNPO法人フルハウスが担当したことです。20代の女性と40代の男性が中心となり、柔軟でクリエイティブな提案をし、インタビュー音声の編集を行いました。彼らの取り組みは、単なる映像制作でなく、ひきこもりの就労支援にもつながるような新たな働きかけになっています。
ふるさと納税とこの企画の意義
『行きます芸人』の企画は、ふるさと納税の返礼品としても展開されており、すでに大阪府内のいくつかの自治体で採用されています。これにより、地域の絆を深め、新たなコミュニティづくりに寄与することを目指しています。これからも3goodは、家族とのコミュニケーションを促進するためのさまざまな取り組みを展開し、より豊かな社会を作るための一助となることを目指しています。
いかがでしょうか?こうした新たな試みが、家族の絆を深め、心温まる思い出として残ることを願っています。