スイスの高級時計ブランド、コルムが遂にその新作『ゴールデンブリッジ クラシック サーペント』を発表しました。この時計は8月29日から9月2日までの期間、ジュネーブ・ウォッチ・デイズにおいて最初のお披露目となり、多くのファンと専門家の注目を集めました。
『ゴールデンブリッジ クラシック サーペント』は、ただの時計という枠を超え、美術工芸品としての魅力を持つユニークなタイムピースです。搭載されているムーブメントは、オリジナルのバゲット型ムーブメントであり、どの角度からでもその美しさを堪能できるよう、ケースの表、裏、側面にサファイアクリスタルが使われています。このデザインにより、視覚的なインパクトと共に、時計自体を一つのアートピースとして楽しむことができます。
この時計の最も独特な特徴は、ケース内部の装飾にあります。18金の地板には「美術」や「芸術」を象徴するアカンサスとシダ植物のエングレービングが施され、すべてのパーツが丁寧に磨かれています。これにより、実用的な時計を超え、見る者に感動をもたらす芸術作品に仕上がっています。また、この精密な加工を行う技術者はコルム社にたった2名しかおらず、その貴重さも作品の価値を一層高めています。
特に注目すべきは、2025年に控える巳年にちなんだデザインです。この時計には、ムーブメントに絡まるようにサーペントが彫金されており、その周囲には生い茂るジャングルの風景が描かれています。このデザイン制作には約100時間もの時間が費やされており、18金の彫刻やエナメルハンドペインティングによって完成度が高められています。
製品の基本仕様についても触れておくと、モデル名は『ゴールデンブリッジ クラシック サーペント』、品番はB113/04352で、価格は未定ですがユニークピースとして限定販売されます。ムーブメントは手巻き式で、キャリバーはCO 113。時・分表示機能を持ち、19石を使用したこのムーブメントは、28,800振動/時の高精度を誇ります。パワーリザーブは約40時間で、日常使いにも十分な性能を持っています。ダイアルは5N18Kローズゴールド製で、ケースは同じく5N18Kローズゴールドを使用し、サイズは34.00mm×51.00mm、厚さは10.90mmとなっています。風防は無反射コーティングを施したサファイアクリスタルで、3気圧の防水性も備えているため、実用性も兼ね備えています。ストラップはアリゲーターレザーが採用され、Dバックルによって着脱も容易です。
コルムは1955年に設立され、以来、独創的なデザインと高い技術によって、他に類を見ないタイムピースを提供してきました。特に『ゴールデンブリッジ』コレクションは、時計業界の常識を覆すような斬新な発想から生まれ、数多くのコレクターや愛好家に支持されてきました。時計製造の最前線で活躍した著名な時計師たちの出会いから生まれた『ゴールデンブリッジ』は、時間を計るだけでなく、人と人との繋がりや出会いを大切にするというメッセージも秘めています。
コルムの新作である『ゴールデンブリッジ クラシック サーペント』は、美術と技術が融合した真のアートピースであり、今後の時計界のトレンドを引っ張る存在となるでしょう。時計ファンの方は、ぜひその実物を手にとって、その魅力を体感してみてください。