横浜の過去を映し出す「昭和の背中」展
2026年7月から横浜開港資料館で予定されている「昭和の背中―昭和30年頃の横浜点描」写真展。この展覧会は、昭和100年を記念して行われるもので、戦後の復興に向けて動き出した横浜の貴重な瞬間を切り取った広瀬始親氏の写真を紹介します。
横浜の歴史的背景
昭和30年頃の横浜は、太平洋戦争の傷跡を抱えつつ、戦後の復興に向けての努力が始まった頃です。戦争の影響で、昭和20年5月には大空襲があり、市の中心部は接収されました。その後、朝鮮戦争特需により経済は徐々に上向くことになります。昭和27年には対日講和条約が結ばれ、日本は独立を回復し、まさに新たな時代の幕開けを迎えつつありました。
この時期の横浜は、その複雑な歴史背景を持ちながらも、希望を抱き、未来に向かう人々の姿が数多く見られました。広瀬始親氏は、この移り変わりの時期に横浜で生きる人々をシャイな性格からか、特に後ろ姿で捉えた作品が多くあります。その背中からは、当時の人々の思いや暮らしが感じられます。
展示の内容と魅力
この写真展では、広瀬始親氏が撮影した昭和30年ごろの横浜の街並みや人々を写した作品約50点を展示します。訪れる人々は、ただ写真を眺めるだけでなく、昭和の歴史やその時代の人々の生活を感じることができるのです。新しい時代に向かう横浜の姿を捉えた写真群は、見る人に深い感動と共感を与えることでしょう。
展示概要
- - 会期: 2026年7月18日(土)〜12月27日(日)
- - 開館時間: 9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
- - 会場: 横浜開港資料館 旧館2階ギャラリー
- - 主催: 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団(横浜開港資料館)
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は営業、翌平日が休館)
- - 入館料: 一般500円、小中学生・横浜市内在住65歳以上250円
広瀬始親氏は、1915年に甲府で生まれ、昭和4年に横浜に移住。以来、昭和30年頃には横浜の風景を撮影し続け、約3万コマのフィルムを当館に寄贈しています。彼が使用したカメラはローライコードの二眼レフやニコンで、彼の作品にはそれぞれ撮影場所や撮影日が記録されており、歴史資料としても重要な価値を有しています。
広瀬氏の写真展は過去に何度か開催され、毎回多くの人々から支持を得てきました。今回の展示も、多くの人々に昭和30年の横浜の姿を振り返り、当時の人々の生活を感じ取っていただける機会となるでしょう。歴史の一幕を肴に、横浜の過去と向き合う貴重な体験を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。