AI活用で医療改革
2025-04-14 13:23:23

新古賀病院がAI導入で医師の業務時間を大幅削減、質の高い医療サービス実現へ

医療の未来を切り開く!新古賀病院とユビー生成AIの取り組み



福岡県久留米市に位置する社会医療法人天神会新古賀病院は、2024年5月から導入した「ユビー生成AI」により、医師の業務時間を削減する画期的な取り組みを進めています。この先進的な技術によって、医療文書作成の効率化が実現し、月に30時間以上の時間を医師が自由に使えるようになりました。この時間の創出は、患者への診療に貢献し、医療従事者の働き方改革に繋がるものです。

AI導入の背景と意義



政府が掲げる「医師の働き方改革」が施行されたことによって、医療現場では制度の変更に迅速に対応する必要がありました。新古賀病院は、24時間365日体制で救急医療を提供し、地域医療の中核を成しています。これらの背景において新古賀病院は、ICT技術を利用した診療の質向上が求められていました。

従来、同病院では「ユビーAI問診」を効果的に使っていましたが、患者の退院時サマリや診療情報提供書など、医療文書の作成が依然として課題として残っていました。そこで、「ユビー生成AI」の導入を決定し、複数の診療科での適用を進めてきました。

効率化の具体例



ユビー生成AIの導入により、退院時のサマリや看護添書といった医療文書作成業務が大幅に効率化されました。例えば、これまで174時間かかっていた業務が32時間に短縮され、業務全体の約20%の削減が達成されています。また、看護部門では1名当たりの看護添書作成時間が20〜30分から10分程度にまで短縮され、月には5時間以上の業務時間が節約されています。

さらに、電子カルテシステムとの連携が進んでおり、データ抽出から文書生成までのプロセスを自動化することで、最大70%の作成時間短縮が見込まれています。これにより、医療スタッフはより多くの時間を患者ケアに充てることができる環境が整い、医療サービスの質も向上しています。

今後の展望



新古賀病院は、以降も「ユビー生成AI」の利活用を進める計画です。すでに成功を収めた医師やドクターズクラーク、看護部門の事例を参考に、リハビリテーション課などさらなる職種への展開を見込んでいます。また、今後は患者一人一人のみならず、複数の患者データを扱うことができるシステムも検証中です。

さらに、AI技術を用いたスクリーニングの効率化により、夜間に一括して処理を行う仕組みを導入することで、医療従事者の負担が軽減されることが期待されています。これらは、患者に対する診療の質を向上させるだけでなく、医療現場全体の生産性を引き上げる取り組みです。

医療従事者からの声



新古賀病院の院長、川﨑友裕氏は、生成AI活用の可能性とその恩恵を強調し、より質の高い医療の提供に向けた意気込みを表明しました。また、医療情報システム課の課長、久永誠氏は、新しい技術導入後の現場の自発的な改善活動が成果を上げていることに満足感を示しています。

ドクターズクラークの中島由弥子氏は、生成AIによるスキルの平準化が医療現場での多くの課題を解決したとし、これからもさらなる活用方法の検討が必要であると述べました。看護部の中村季実子師長は、スタッフ間での自由な試行錯誤が業務の効率化に寄与していることに喜びをかみしめています。

結論



新古賀病院の取り組みは、AI技術の導入により医療の現場を改革する一例として、多くの医療機関にとってのモデルケースとなるでしょう。これからも最新技術を駆使し、地域社会に貢献する医療の質向上に挑み続ける姿勢が求められています。


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会社情報

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Ubie株式会社
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東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
電話番号
03-6778-4016

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