金属加工業界初、譲渡企業手数料が完全無料の新サービス誕生

新たなビジネスモデルの確立

日本の製造業を支える金属加工業界が、M&Aを通じた新たな可能性を見出しました。株式会社M&A Doはこのたび、全国で初めて金属加工業に特化した「金属加工M&A総合センター」を設立しました。このセンターは譲渡企業に対して完全に手数料を免除し、実質的なサポートを提供する先進的なサービスを展開しています。

開設の背景

金属加工は、車や航空機、建設機械など多様な産業の部品を生産する重要な業界です。そのため、高度な技術と経験が求められますが、近年、少子高齢化や設備投資の負担が重くのしかかり、特に中小企業では後継者の不足が問題視されています。M&Aが有力な選択肢として考えられるものの、多くの場合、数百万円から数千万円に及ぶ仲介手数料がネックとなり、その導入をためらう企業も多いのが現状です。

補助的な役割

M&A Doは、金属加工業に精通した専門チームを形成し、業界特有のニーズに応じた支援を実施したいと考えています。プレス加工や溶接などの技術を持つ企業のニーズに合わせ、単に買い手と売り手を結びつけるだけでなく、事業の承継プロセス全般にわたって支援を行います。

完全無料の手数料制度

このセンターの特徴は、譲渡企業に対して一切の仲介手数料を徴収しない完全無料のモデルを採用している点です。この仕組みでは、譲渡企業は売却に際しての手数料負担がゼロとなり、気軽にM&Aに挑戦できる環境が整います。具体的には、買い手企業からのみ報酬を得ることとし、これにより譲渡にあたる企業は負担を気にせずに相談に足を運んでもらえるようになります。

早期解決への一助

この完全無料モデルにより、後継者がいない企業がM&Aをためらわずに進めることができ、企業の技術や人材が存続する手段を確保します。これにより、金属加工業界における熟練技術の継承が促進され、業界全体が活性化することが期待されます。譲渡企業の資金負担が軽減されることで、他のビジネスの成長や革新に資金を回すことも可能となります。

あらゆる要素の最適化

センターでは、金属加工業界に特化したスタッフが対応し、企業が持つ加工技術や生産設備、取引先のニーズをその企業に合った形で評価します。此外、全国的なネットワークを駆使し、地方メーカーから海外企業まで、幅広い買い手候補を探すこともできます。また、M&Aの後にも、プロセスの統合をサポートし、業務の円滑化を図ります。