アスクル、ラストワンマイル向け EV車両を導入
アスクル株式会社は、2024年2月より新たにラストワンマイル配送用のEV車両14台を導入し、順次走行を開始すると発表しました。この取り組みは、アスクルのグループ企業であるASKUL LOGISTが担う物流センター運営及び配送事業にとって重要なステップです。
EV導入の背景と目的
アスクルは2016年に「2030年CO₂ゼロチャレンジ」を宣言し、環境負荷の低減を図るための取り組みを強化してきました。この中で、初のEV導入とともに、2017年には企業による電気自動車の導入を促進する「EV100」にも加盟しました。目標としては、2030年までの配送車両を100%電動化することです。
今回導入されるEVは、0.3tから1.5tの積載重量を持つ5種類から成り、国内外で実証されたデータに基づいて選定されています。選択基準は、安全性、積載量、操作のしやすさ、航続距離が含まれ、狭い道路でもスムーズに運転できる性能を重視しています。
環境への影響とドライバーへの配慮
新たに導入されるEV14台により、内燃機関を用いた9台の車両を削減することが見込まれており、CO₂排出量は毎月3025.9kgの削減が期待されています。また、EVの静かな走行は、住宅街での騒音問題を緩和し、ドライバーの身体的負担も軽減する効果があると考えられています。
実際の走行試験から得たデータでは、これまでのテスト導入よりも多くの車両を一度に運用することで、配送の効率化と質の向上に寄与することができます。今回は14台の本格導入へ向けた重要な一歩と言えるでしょう。
今後の展望
アスクルは、環境に優しく、効率的な配送システムを構築するための努力を続けていきます。特に環境問題が重要視される中で、企業としての社会的責任を果たしつつ、持続可能な成長を目指します。引き続き、EVの導入を加速させることで、2030年の目標達成に向けた進展が期待されます。
この施策によって、アスクルはよりクリーンで快適な配送を実現し、顧客満足度の向上を図るとともに、環境保全にも寄与していく姿勢を明確にしています。今後の進捗が注目されます。