フェローテックホールディングス、熊本に新拠点を設立
株式会社フェローテックホールディングスが、熊本県大津町に新たな生産拠点を開設することを発表しました。この新拠点では、半導体製造装置向けの部材である「石英製品」と、「装置部品洗浄サービス」が展開される予定です。
地鎮祭と事業の概要
地鎮祭は2024年3月2日に執り行われ、賀社長が参加者に対して新拠点の事業概要を説明しました。2022年度の連結売上高によると、石英製品の売上は212億円、装置部品洗浄サービスは96億円となっており、全社売上高のそれぞれ15.8%および7.2%を占めています。この新しい拠点には、初めに約100名の従業員が予定されていますが、事業の成長に応じてさらなる増員も計画されています。
石英製品の重要性
新拠点で生産される石英製品は、半導体製造工程において極めて重要な役割を果たします。これらは超高純度シリカガラスから作られ、ウエーハの薄膜生成や拡散プロセス、搬送や洗浄工程で使用されます。微細化と高純度化が進む半導体業界において、重要な部品となっているため、同社の新拠点は業界にとっても注目されています。
今後のスケジュール
新拠点の建設は以下のスケジュールで進められます。
- - 着工式:2023年8月
- - 竣工式:2024年5月
- - 本格操業開始:2024年6月
スケジュールに関しては変更の可能性があり、今後の進捗に注目が集まるところです。
装置部品洗浄サービス
半導体製造において、清掃は重要なプロセスの一つです。フェローテックホールディングスでは、装置部品洗浄サービスも提供しており、中国国内で取り組んでいます。純水洗浄や超音波洗浄設備を有し、多様なクリーンニングニーズに対応しています。顧客は主に半導体デバイスメーカーやFPDメーカーであり、装置や部品の定期的な清掃を求めているのが特徴です。
グローバル戦略と今後の展望
同社は、国内外に生産拠点を持ち、グローバルに展開しています。現在は山形をはじめ、中国の中部及び南部、さらにマレーシアなどにも拠点を持ち、世界中でサポートしています。新たに熊本に生産拠点が加わることで、さらなる事業展開が期待されます。
まとめ
株式会社フェローテックホールディングスの新しい熊本拠点の設立は、半導体製造業界に新しい風を吹き込むでしょう。石英製品と装置部品洗浄サービスの展開により、さらなる事業拡大と地域貢献が期待されます。今後の事業の進捗にも注目が集まります。
詳細については公式サイトでご確認ください。
フェローテックホールディングス公式サイト