DEIが組織を変える
2025-06-24 14:22:21

パナソニック コネクトと明治大学、DEIがもたらす組織パフォーマンス向上を実証

パナソニック コネクトと明治大学の共同研究成果



最近、パナソニック コネクト株式会社と明治大学が共同で行った「DEI推進に関する研究」が成功裏にネイチャー系ジャーナルへ採択されました。この研究は「多様性」を「属性」「価値観」「スキル」という三つの面から分析し、ビジネスにおける組織パフォーマンスの向上に役立つ知見を提供しています。

研究の背景



昨今、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)の考え方、通称DEIが組織内で注目を集めています。しかしその一方で、DEI活動が企業の成功にどれだけ寄与するのかについては批判的な意見も存在しています。多様性は時には新たな創造性を引き出しますが、逆にコミュニケーションの障壁となることもある、いわば「諸刃の剣」とも言えるのです。

これまでは年齢や性別、国籍といった「目に見える属性」に重きが置かれることが多く、他の価値観やスキルとの相互作用が十分に評価されていませんでした。本研究は、こうした既存の議論に新たな視点を提供することを目指しました。

研究方法



本研究は、パナソニック コネクトの3,000名の社員を対象にアンケート調査を実施しました。多様性の面を「属性の多様性」「価値観の多様性」「スキルの多様性」に分けて評価し、それぞれが「仕事の意義」と「組織への帰属意識」にどのように影響するのかを分析しました。

研究結果



研究の結果、以下の重要な知見が得られました。

1. 属性多様性と価値観多様性の交互作用: この組み合わせが社員の「仕事の意義」にポジティブな影響を与えていることが明らかになりました。
2. 属性多様性とスキル多様性の交互作用: この組み合わせは、両方の側面で「仕事の意義」と「組織への帰属意識」に良い影響を与えています。

重要な示唆



この研究は、単に多様な属性を持った人材を採用するだけでは、組織のパフォーマンスを向上させることは難しいことを示しています。企業が成功するためには、社員の価値観やスキルの多様性を尊重し、受け入れる企業文化の創造が必要です。

今後の展望



本研究の成果が国際的に認められ、DEI活動の価値が証明されたことは、企業が自らの経営方針を見直すきっかけになると期待されています。パナソニック コネクトは、今後もDEIを経営戦略の重要な柱として推進し、全社員が安心して意見を表明できるような企業文化の形成に取り組んでいきます。これにより、すべての人々が幸せに働ける社会の実現を目指します。

研究者のコメント



研究に携わったパナソニック コネクトの門村亜珠沙博士は、「この研究成果はDEI活動の重要性を科学的に裏付けるものであり、社員同士が相互に尊重し合える文化の必要性を示しています」と述べています。関口昭如博士も、この研究がDEIを推進するための具体的な指針となることを強調しています。

研究概要の参考



本研究についての詳細は、以下のDOIを参照してください。


この成果は、DEI推進への理解を深めると共に、多様な視点が組織に与える価値を再認識させるものであり、今後の企業経営において重要な視座となるでしょう。


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会社情報

会社名
パナソニックグループ
住所
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121

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