BiPSEE資金調達
2025-06-26 15:53:02

VRデジタル治療を進化させるBiPSEE、シリーズAの資金調達を完了

BiPSEEが開く新たな未来



株式会社BiPSEEは、VR(バーチャルリアリティ)を活用したデジタル治療の革新を目指し、シリーズAの1stクローズを完了したことを発表しました。今回の資金調達により、同社の累計の調達金額は6.4億円となりました。

この資金は、京都大学イノベーションキャピタル、Beyond Next Ventures、Scrum Venturesからの出資によって実現されました。加えて、2023年にはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの助成金も得ており、うつ病患者に向けたVRデジタル療法に新たな光が当たっています。

うつ病とその新たな治療法



現在、うつ病は日本国内で500万人、世界全体では約3億人の人々が影響を受けていると言われています。しかし、従来の抗うつ薬による治療では思うような効果が得られないケースも多く、新たな治療方法の導入が求められています。BiPSEEでは、特に「反すう思考」と呼ばれる症状に注目し、それに対応したVRデジタル療法(VRx)の開発に注力しています。

このVRデジタル療法は、スマートフォンアプリとVR技術を駆使して、精神的な負荷を軽減し、患者の心の健康を保つことを目的としています。2025年には、高知大学との共同研究において、うつ病患者を対象にした探索的試験を完了し、その結果は今後の治験(臨床試験)につながるものとなっています。

資金調達の背景と展望



今回の資金調達の目的は、うつ病患者向けの治験の実施とその結果を基にした市場導入です。BiPSEEは、今後さらなる資金調達を計画しており、2025年の冬頃にはシリーズAの2ndクローズを見込んでいます。

出資先のコメントにもある通り、BiPSEE社は従来の治療法では限界を感じている多くの患者に対し、新たな選択肢を提供する可能性があります。特に、ウィルス性疾患や慢性疼痛といった治療が難しい領域において、VR技術は大きな可能性を秘めています。

BIpSEEが目指す未来



BiPSEEのミッションは、「こころに寄り添う、新しい医療のかたちを」創り出すことです。VRやAIを用いたメンタルケアソリューションを開発し、患者一人ひとりに合わせた柔軟な治療を提供することで、医療現場の効率を向上させることを目指しています。また、Bug Labsが開発したオープンソースのプラットフォームを利用することで、さまざまな新しい治療方法の可能性も検討しているそうです。

現在、BiPSEEでは新たな仲間を募集中です。VRデジタル療法の開発に関わりたい人材は、同社のウェブサイトからの応募が可能です。プロダクト開発、事業開発、コーポレートチームなど、多岐にわたる役割での採用を行っており、医療の進化に貢献できる絶好の機会です。

まとめ



VR技術を駆使した新たな治療法として注目されるBiPSEEは、資金調達によってさらなる進展を目指しています。うつ病という大きな社会的課題に挑む同社の取り組みが、精神疾患に患う多くの人々に新たな希望をもたらすことが期待されます。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社BiPSEE
住所
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C
電話番号
03-6555-3012

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。