NPO法人「Leave No Trace Japan」の設立
日本でのアウトドア活動において、自然環境を守るための新たな取り組みとして、アメリカ発の行動基準「Leave No Trace(リーブ・ノー・トレイス)」を推進する「Leave No Trace Japan」がNPO法人として設立されました。これは、環境保全への意識を高め、持続可能なアウトドアライフスタイルを広めるための重要なステップです。
Leave No Traceとは?
1990年代にアメリカで発祥した「Leave No Trace」は、野外活動を行う際の7つの基本原則から成り立っています。これらの原則は、自然環境にダメージを与えずに楽しむための指針として、多くの国立公園や州立公園で採用されています。具体的には、適切なゴミ処理やキャンプ地選び、野生動物との接し方などが含まれています。アメリカでは、この理念が政府の土地管理機関とも協力して広まっており、今では多くの人々に馴染んでいます。
日本でのLNT普及の背景
日本でも、2013年から国際的な野外教育指導者ネットワークであるWEAJが中心となり、LNTの指導者を育成するプログラムがスタートしました。これまでに約200名の指導者が誕生し、アウトドアのマナーや自然環境保護に関する教育が進められています。しかし、近年のアウトドアブームにより、多くの人々が自然を訪れる一方で、環境への影響が拡大していることも事実です。利用者のマナー啓発が追いつかない中、自然環境の持続可能性を確保するための取り組みが急務となっています。
LNTの7原則
「Leave No Trace」が提唱する7原則は、以下の通りです。
1. 計画を立てる
2. ゴミは持ち帰る
3. 敏感な地域を避ける
4. 野生動物に近づきすぎない
5. 火は安全に使用する
6. 適切なキャンプ地を選ぶ
7. 自然を楽しむ
これらの原則に従うことで、全ての人が安心してアウトドアを楽しむことができるようになります。
今後の活動と連携について
「Leave No Trace Japan」は、政府機関や地方自治体、教育機関、企業と連携し、環境保全を推進していく方針です。特に、アウトドア活動における環境配慮を促進するために、包括的な協定を結ぶことを目指しています。また、一般の方々にも参加を呼びかけており、NPOの趣旨に賛同する個人の入会が可能です。
オンライン説明会の開催
新たな取り組みを広めるために、オンライン説明会「LNTキックオフミーティング」を開催します。参加は無料で、以下の詳細で行われます。
- - 日時: 10月27日(水) 18:00〜19:30
- - 開催方法: ZOOMウェビナー
- - 視聴リンク: こちら(事前申込不要)
プログラム内容は、LNTの基本情報や企業、行政との連携事例紹介、質疑応答のセッションがあります。多くの方とお会いできることを楽しみにしています。
連絡先
NPO法人リーブ・ノー・トレイスジャパンの事務局は、東京都墨田区吾妻橋1-10-3に位置しています。詳細情報やお問い合わせは、以下の方法でどうぞ。
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メール:
[email protected]
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電話: 03-6658-5436
私たちが目指すのは、持続可能な美しい自然環境を未来に残すことです。多くの人々が「Leave No Trace」の理念に賛同し、共に活動することを期待しています。