人型重機の未来
2024-10-03 18:02:24

人型重機が切り拓く新時代の労働:フィジカルな苦役を超えて

人型重機が切り拓く新時代の労働



滋賀県草津市に本社を置く株式会社人機一体が、2024年8月1日、同社の成果発表会にて最新の人型重機『零一式カレイド ver.1.1』を公開しました。このロボットは、人型重機の下半身制御を実現するコア技術「ハイブリッド・オートバランス制御(HABC)」を搭載しており、より安全で効率的な労働環境の実現を目指しています。

目指す社会の実現



人機一体は「フィジカルな苦役を無用とする」というビジョンに基づき、2039年末までにあらゆる労働環境に人型重機が導入される社会を実現しようとしています。これは単に重作業を機械化するだけでなく、人間の労働を大幅に軽減することを目的としています。

人型重機の開発史



人型重機の開発は2014年から始まり、『MMSEBattroid ver.0』の開発を皮切りに、鉄道メンテナンスなどさまざまな分野での応用が模索されてきました。特に、独自のハイブリッド・オートバランス制御技術は人間の操作とコンピュータ制御を組み合わせて、歩行やバランス制御を実現するものです。これにより、不安定な環境下でも安定した作業を行うことが可能になります。

新技術「ハイブリッド・オートバランス制御」



このHABCは、歩行計画とバランス制御の2つの制御を組み合わせたものです。人間の判断によって動作を決定し、細かなバランスの調整はコンピュータに任せることで、常に最適な操作が行えるようになります。この技術を用いることで、例えば瓦礫の上でも安定して作業を行うことが可能になります。

今後の展望



今年度から2026年度にかけては、新たな試作機の開発が計画されており、高度な歩行制御技術や多様な作業に対応可能なスキルの実現を目指しています。また、さまざまな形状のロボットを開発し、シンボル的な役割を持つ人型重機の可能性を広げていく方針です。

フィジカルな苦役の解消に向けて



特に、危険な作業現場においては人間が依然として重作業を行わなければならない現状があります。人機一体はこうしたフィジカルな苦役を解消するために研究開発を進め、人型重機を通じてその価値を社会に発信していきます。

人型重機は単なる移動手段を超え、持続可能な労働環境を実現するための重要なツールとなるでしょう。人機一体の取り組みは、今後のロボティクスの展望を大きく変える可能性を秘めています。工業やインフラメンテナンス分野でのロボット技術の発展は、新たな時代の扉を開くことでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

会社情報

会社名
株式会社人機一体
住所
滋賀県草津市青地町 648-1秘密基地人機一体
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。