高齢者の転倒事故防止イベント、熊本市で開催
日本では毎年6万人以上の高齢者が転倒による事故に見舞われ、その多くは自宅で発生しています。特に冬場は寒さで体が硬くなるため、転倒のリスクが高まります。このような背景から、2025年2月7日(金)、熊本市にて「体に負担が少ない姿勢体操」イベントが開催されることが決定しました。
高齢者の転倒の現状
高齢者が転倒する場所は、居室や廊下、玄関など、身近な場所が多いです。家の中のわずかな段差や滑りやすいマットが原因となり、転倒による骨折や頭部の外傷につながっています。令和3年の調査によると、特に自宅での転倒は大きな社会問題となっています。
元救急隊員による転倒防止体操
元熊本市の救急隊員である姿勢矯正トレーナーが、高齢者向けのこの体操イベントを企画しました。筋力や視力の低下といった高齢者特有のリスクに対処するための体操は、体の重心を整えることを目的としています。使用する道具は椅子やペットボトル程度で、短時間でできる内容なので、誰でも気軽に参加できるようになっています。
イベントでは、体操指導の後にグラウンドゴルフの指導も行います。参加者は安全に体を動かすことで、健康維持と転倒防止を実現します。ある70代の男性参加者は、体操によって腰痛が改善され、生活が楽しくなったと語ります。
介護業界への影響
高齢者の事故を減らすことは、介護業界の人手不足緩和にも寄与するでしょう。日本では「骨折・転倒」は高齢者が介護を必要とする理由の第3位にランクインしています。高齢者の転倒を防ぐ体操を取り入れることで、介護施設の負担軽減にもつながると期待されています。
代表者の思い
株式会社ホリスティック・コンディショニング・レグルスの代表、星子豊英氏は、1990年に熊本で生まれ育ち、幼少期からスポーツに親しんできました。消防士として多くの高齢者の事故を経験した中で、その痛ましいケースを減らしたいという思いを抱くようになりました。姿勢矯正の先生からトレーニングを学んだことで、高齢者向けの体操を教えることができるようになったのです。
イベント詳細
- - 開催日:2025年2月7日(金)
- - 時刻:15:15~16:30
- - 場所:熊本市立 植木病院 西側芝生広場(雨天時は体育館)
- - 費用:無料
- - 申し込み:メールに「イベント参加希望」と記載して送信
(メールアドレス:
[email protected])
この転倒防止体操イベントは、身体を動かしながらコミュニティの連帯感を育む場ともなります。高齢者自身が安全な暮らしを続けるための一歩として、ぜひ参加してみてください。