子どもへのお小遣い事情を深掘り
株式会社KADOKAWAが運営する「ヨメルバ」は、子どもとその保護者、さらには子どもに関わる教育者を対象にしたウェブメディアです。今年6月にはお子さんのお小遣いや金融教育に関する興味深い調査が行われました。この調査では、どのくらいの家庭がお小遣いを渡しているのか、渡す理由と渡さない理由、さらには金融教育に関する意識についても探りました。
調査概要
調査は2025年の6月に実施され、対象は「ヨメルバ」の会員です。総数766件の回答のうち、18歳未満の子どもがいる家庭が525件でした。この結果は、教育現場や家庭でのお金に対する考え方を反映しています。
お小遣いを渡している家庭の割合
最初に、お子さんへのお小遣いを渡している家庭の状況を見てみましょう。調査結果によると、「渡している」と答えた家庭は「渡していない」と答えた家庭とほぼ同じ割合でした。しかし、年齢別に見ると、お子さんの年齢が上がるにつれてお小遣いを渡している家庭の割合が増加しています。特に、8歳以上の子どもを持つ家庭では多くの家庭がお小遣いを渡していることが分かります。
初めてのお小遣いを渡すタイミング
お子さんに初めてお小遣いを渡すタイミングについても調査しました。結果は、約半数の家庭が6歳から8歳の頃にお小遣いを渡すという回答でした。この頃は多くの場合、小学校に入学するタイミングと重なるため、新しい生活のスタートに合わせてお小遣いを渡す方が多いようです。
お小遣いを渡す理由
お小遣いを渡している家庭の理由として上位に挙がったのは、「お金の使い方や管理方法が身についてほしい」という希望と、「欲しい物を買うための計画性を身に付けてほしい」という意見で、ともに約70%の支持を受けました。また、3位には「お金の価値について考えてほしい」という意見もありました。
お小遣いを渡さない理由
一方で、お小遣いを渡していない家庭にはいくつかの理由がありました。「お子さんが1人でお金を使う場面がない」という意見が1位で、2位には「お小遣いを渡すには早すぎる」という理由が続きました。特に8歳以上の家庭では「早すぎる」という理由が大幅に減少し、7歳頃が適切な年齢だと考える家庭が多いことが浮かび上がりました。
金融教育の重要性
お小遣いを渡している家庭の方々は、お子さんにお金について学んでほしいと強く感じているようです。「金融教育」に関する質問では、「指導は必要だが実践はしていない」という回答が半数以上を占めました。家庭で実際に金融教育を行っているという回答も20%あり、全体の90%以上が教育機関以外でも金融教育が重要と考えている点が印象的です。
家庭での具体的な指導例
調査では具体的な指導内容についても伺いました。例えば、以下のような取り組みが挙げられました。
- - FP主催の金融教室に参加し、お金の歴史や価値を学ばせる(7歳)
- - お小遣い帳をつけさせ、何に幾ら使ったのかを本人が把握できるようにする(8歳)
- - フリーマーケットでの価格交渉やセット販売の経験を通じてお金に対する理解を深める(8歳)
さらには、お子さん向けのお金に関する本やドリル、絵本を使っての指導例も多く報告されており、遊びを通じたお金の学びが一般的であることが分かります。
まとめ
「ヨメルバ」の調査結果から、お子さんにお小遣いを渡すことは多くの家庭で一般的になっていることが分かりました。また、金融教育についても指導の必要性が高いと感じられ、実践に取り組んでいる家庭も少なくありません。お子さんにお小遣いを渡すかどうか悩んでいる方々にとって、この調査結果が有意義な参考になることを願っています。
詳しい調査結果については、
「ヨメルバ」公式ウェブサイトをご覧ください。