運輸業界における違法薬物使用の現状
日本国内では、年間13,862人が違法薬物で検挙されており、運輸業界も例外ではありません。ドライバーが違法薬物を使用するリスクが高まる中、企業としてのニーズがますます重要になっています。
このたび、国土交通省が運輸事業者向けに提供される「違法薬物の使用を防止するためのコンサルティングメニュー」が認定されました。このプログラムは、運輸業界の安全教育の一環として、従業員の意識改革と体制構築を目指しており、ドライバーが抱える違法薬物のリスクを軽減することを目的としています。
企業に求められる意識改革
企業は、違法薬物の使用を身近に感じ、その影響を理解する必要があります。特に立場上リスクを抱えるドライバーたちに対して、教育と体制構築を通じたサポートが不可欠です。このプログラムでは、まず経営者や経営幹部の意識調査から始まり、社内における違法薬物に対する認識を高める取り組みが行われます。
提供されるコンサルティングメニュー
このコンサルティングメニューは、基本的に4ヶ月の期間で実施され、以下の内容が含まれています。
1.
意識調査
- 経営者・経営幹部、ドライバーそれぞれの違法薬物に関する意識調査。
2.
体制の構築支援
- 薬物スクリーニング検査の実施に向けた規程策定の支援および、同意書取得の支援。
3.
スクリーニング検査の実施
- 実際に薬物スクリーニング検査を行い、その結果を基にした対応策を講じる。
4.
教育プログラム
- 薬物依存症予防に関する教育を実施し、正しい知識を身につけさせる。メンタルヘルスについての基礎教育も行われることがあります。
5.
意識の変化の測定
- 検査や教育実施後にドライバーの意識の変化を調査し、報告書としてまとめます。
このプログラムは、運輸業者が持つ人的資源の安全を維持しながら、社内の違法薬物対策を強化する手段として非常に有効です。
コンサルティングメニューの価格
このコンサルティングメニューは、運輸事業者向けに最大20名まで14万円(税抜き)となっており、10名追加ごとに7万円(税抜き)の費用がかかります。企業の安全対策の一環として、多くの運輸事業者に導入されることが期待されています。
事故防止対策支援推進事業の期間
このコンサルティングメニューは、2021年8月16日から9月17日まで受け付けています。具体的な情報は国土交通省のウェブサイトを確認してください。
事故防止対策支援推進事業 HP
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