高校生活の満足度とは?世代別視点での調査結果を分析
株式会社プレマシードは2025年1月24日から1月28日まで「高校生活の満足度や高校生時代の経験に関する調査」を実施しました。調査は10代の高校生と40代から50代の親世代を対象に行われ、特に高校生活に対する考え方や満足度についてのデータを収集しました。調査結果からは、現在の高校生の意識や新たな価値観が浮き彫りになりました。
調査の背景
コロナ禍によりオンライン学習が進み、学習環境が一変しました。多くの中高生が自宅での学びを体験する中で、学校に対する意識も変化しています。2024年10月には小中学校の不登校児童数が約34万6千人、通信制高校の生徒数は過去最多の29万118人に達し、学校は「通わなければならない場所」という概念を失いつつあります。このような背景を踏まえて、調査では高校生と親世代が抱く「高校生活」の意味を探りました。
主な調査結果
1.
高校生活の満足度
- 総合満足度は76.5%で、特に友人関係(71.8%)と授業(71.7%)に高い満足感が見られました。反対に、アルバイト(42.7%)や学習塾(41.3%)への満足度は比較的低く、学校外での活動に課題があることが分かります。
2.
高校の役割
- 高校の捉え方では「勉強をする場所」が61.0%と最多である一方、「青春を楽しむ」と答えた人も55.0%と多く、将来について考える場ともなっています。
3.
やっておけばよかったこと
- 高校時代に経験したかったことは「勉強」(37.8%)、次いで「好きなことに取り組む」(33.3%)が挙げられました。将来に向けてやりたかったことがまだまだ多いことが伺えます。
4.
通信制高校に対する意識
- 認知度が高かったのは「自分のペースに合わせた通学」が51.8%で、次に「好きや興味がある分野を学び、将来の目標を見つける」が40.7%と続きます。
性年代別の満足度
性別や年齢による満足度にも違いが見られ、高校生活全体の満足度においては10代女性が特に高い傾向にありました。一方で、男性は「勉強の成績」や「部活動」など特定の項目で女性よりも高い満足度を示しており、男女の価値観の違いも考慮に入れる必要があるでしょう。
通信制高校のイメージ
通信制高校には、「不登校経験がある人」や「高卒を目指す人」といった捉え方が強く見られますが、最近ではユーチューバーやインフルエンサーとして活躍する人たちが通う姿も増え、若者たちの通信制高校に対するイメージも変わりつつあります。
まとめ
調査結果は、今の高校生や親世代がどのように高校生活を捉えているかを浮き彫りにしました。この調査を通じて、教育現場や家庭でのサポート体制の見直しや、学生が自身の目標を見つけやすくする教育環境の整備が必要であると注目されます。まだ高校生活に対する不満や後悔の声も多い現状ですが、通信制高校のメリットや試みが広がりを見せることで、より多くの学生が安心して自己実現を目指せるようになることが期待されます。