モリサワがCanva向けに新しいUDフォントを提供開始!教育支援の強化を目指す

モリサワがCanva向けに新しいUDフォントを提供開始

株式会社モリサワは、ビジュアル・コミュニケーション・プラットフォーム「Canva」に対して、日本語フォント「UDデジタル教科書体NPL」と「UD学参丸ゴシック」の提供を開始しました。これは、2024年9月7日（土）に開催される記念イベントと合わせ、教育現場での活用を促す取り組みの一環です。

Canvaとその目的

Canvaは、2013年に設立されたデザインプラットフォームで、誰もがデザインで自分を表現できる社会を目指しています。そのため、教育機関や個人向けに無料のオンラインツールを提供し、多様なフォントや機能を用意しています。近年、日本の教育界ではICT化が進み、創造性を育むためのリソースが求められています。モリサワの新フォントは、そんな教育現場でのニーズに応えています。

モリサワのUDフォント

モリサワは2023年12月以降、Canvaにフォントを提供してきました。新たに提供される「UDデジタル教科書体NPL」と「UD学参丸ゴシック」は、視覚的な配慮が施されたフォントです。

- UDデジタル教科書体NPL: ロービジョン（弱視）やディスレクシア（読み書き障害）に配慮された和文フォントです。このフォントは文部科学省の英語教材に準じた欧文フォントも統合しており、教育の場での利用に最適です。
- UD学参丸ゴシック: 教科書向けに特別に開発された丸ゴシック体で、学習指導要領に準じたデザインです。読むことが困難な生徒にも配慮されたこのフォントは、子どもたちの発達に合わせて調整可能です。

フォント提供の意図

モリサワは、教育現場のみならず、より多くの人々にとって学びやすい環境を提供することを目指しています。新しいUDフォントが加わることで、これまで以上に多様性に富んだクリエイティブ作品の制作が可能になります。フォントの選択肢が増えることで、視覚的なニーズに応じた対応ができ、特に学びに困難を感じる子どもたちへの配慮が強化されます。