新たに誕生する木造商業施設
東京都立川市に、地域の活性化と環境への配慮をテーマにした木造商業施設「(仮称)泉町商業施設」が着工されました。この施設は2025年の夏にオープンを予定し、立飛駅の西側に位置します。運営を行うのは㈱立飛ホールディングスで、同社の社長、村山正道氏がその開発を統括しています。
施設のコンセプト
新施設のコンセプトは「come on commons」。このコンセプトのもと、広場や屋外席などのオープンスペースを2棟の木造施設が共有する形で設計されています。これにより、地域の人々や店舗が集まり、共に発展していく心地よい共空間が創り出される予定です。
前面の道路から大きく後退したスペースに広場や植栽帯が設けられ、公共と私的空間の境界を曖昧にすることで、皆が気軽に立ち寄れる場所が提供されます。このような空間の形成は、自然と人々の交流を促進し、地域社会のつながりを深めることに繋がります。
温もりある木の空間
本施設は、木造二階建ての2棟から成り、木材の柔らかさや温もりに包まれた快適な空間を提供します。来街者はリラックスした雰囲気のなかで、心地よいひと時を過ごすことができるでしょう。また、国産材や多摩産材を利用することで、環境貢献を果たします。
森林資源の健全な循環を実現するために、木材の利用が重視されています。国産材では、383.50㎥の木材を使用し、そのうちの142.73㎥が多摩産材です。これにより、育林や伐採といった過程を通じて、持続可能な森林経営を支援し、地域の自然環境を守る手助けとなります。
皆が憩う場所
「come on commons」の名の通り、施設は地域住民や訪問者が集まる憩いの場でもあります。地元のおいしい店舗をひと目でわかる場所に配置し、初めて会った子どもたちや大人が自然に交流できる広場を設けることで、共感と協力を生む場としたいとの思いが込められています。ペットと一緒に過ごせるテーブルもあり、誰もがふと立ち寄りたくなるような居心地の良い空間を提供します。
事業概要
この木造商業施設は、多摩モノレールの立飛駅から徒歩約3分という利便性の高い場所に位置します。以下は基本的な事業情報です:
- - 事業名: (仮称)泉町商業施設
- - 事業者: ㈱立飛ホールディングス
- - 企画開発・運営: ㈱立飛ストラテジーラボ
- - 所在地: 東京都立川市泉町500-4の一部、935-27の一部
- - 敷地面積: 5,443.02㎡
- - 延床面積: 2,250.13㎡
- - 主要用途: 店舗、駐車場
- - 構造: 木造
- - 階数・高さ: 2階・8.615m
- - 設計: 合同会社スタジオノラ一級建築士事務所
- - 施工: 相羽建設株式会社
- - 建物竣工予定: 2025年夏予定
立川市でのこの新しい取り組みが、地域の活性化と持続可能な未来につながることを期待しています。