テオリアサイエンス、シリーズAラウンドで資金を調達
テオリアサイエンス株式会社が、シリーズAラウンドにおいて約5億円の資金調達を実施したと発表しました。本社は東京都千代田区に位置し、代表取締役の水谷隆之氏が率いるテオリアサイエンスは、エクソソーム研究で著名な東京医科大学の落谷孝広教授を取締役CSOとして迎えています。エクソソームを核としたがん領域における早期発見や治療技術の開発に注力しており、今後の医療分野への影響が期待されています。
この資金調達は、SMBCベンチャーキャピタル株式会社と大正製薬株式会社からの第三者割当増資を通じて実現しました。加えて、昨年にはSBIインベストメント株式会社からの調達資金も加えることで、トータルで約5億円に達することとなりました。この資金により、テオリアサイエンスはさらなる研究開発体制の強化を図り、創薬事業のスピードアップを目指しています。
エクソソームとは
エクソソームは、細胞から分泌される直径30-200nmの油膜で覆われた小さな顆粒です。身体のほぼ全ての細胞から産生され、血液や尿、母乳、唾液など様々な体液中に存在します。旧来はゴミ袋のような役割を果たすものと考えられていましたが、近年その役割が見直され、がん細胞を含む細胞間のコミュニケーションツールとして重要性が認識されています。特定の疾患が放出するエクソソームは、バイオマーカーやがん治療のターゲットとして期待され、がん診断や新薬開発において重要な可能性を秘めています。
今後の展望
テオリアサイエンスの資金調達は、単に資金を集めただけではありません。これを機に、エクソソームに基づく検査技術や創薬に関する研究を加速し、がんの早期発見及び新しい治療法の開発を進める意向を示しています。これにより、医療機関や患者に対して高質な医療サービスを提供できる土台を築くことができるでしょう。
企業が持つリソースと東京医科大学の豊富な研究成果を統合し、革新的な医療技術の普及を目指すテオリアサイエンス。その進展は、将来のがん治療において不可欠な要素となるかもしれません。
テオリアサイエンスの詳細や今後の取り組みについては、
公式ウェブサイトをご覧ください。
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テオリアサイエンス株式会社管理部花谷
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