新たな治療薬の開発へ向けた提携:SCO-094とHuadong Medicineの関係
新しい治療薬SCO-094の開発提携
最近、株式会社スコヒアファーマとHuadong Medicine Co., Ltd.の100%子会社であるHangzhou Zhongmei Huadong Pharmaceuticalが、GLP-1/GIP受容体デュアルアゴニスト「SCO-094」の開発に関する戦略提携を発表しました。この提携は、日本を除くアジア太平洋地域、特に中国、韓国、オーストラリアでの製造と販売が進められます。
Huadong社の革新と努力
Huadong Medicineは、代謝、がん、免疫分野でのプレゼンスを強化し続けており、新しいメカニズムであるSCO-094をポートフォリオに加えることでその意欲を示しています。さまざまな代謝性疾患に対する新しい治療オプションとして期待されるSCO-094は、イギリスで実施中のフェーズ1試験の結果を活用し、中国での臨床試験を行う予定です。
会長のLiang Lu氏は、SCO-094が上市中のGLP-1製剤よりも高い有効性を持つ可能性があると述べ、糖尿病や肥満症、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)といった疾患における新たな治療手段としての可能性に期待を寄せています。
スコヒアファーマの見通し
当社の代表取締役社長である奥村洋一も、高度な経験を持つHuadong社との提携が、SCO-094のアジア太平洋地域における成功に繋がると確信しています。彼は、この治療薬が2型糖尿病や肥満、NASH等の患者に対して新たな選択肢を提供できることを期待しています。
提携の結果、スコヒアファーマは契約一時金として400万米ドルを受け取るとともに、今後の開発や販売のマイルストーンに基づき、最大で2400万米ドルを得る可能性があります。また、売上に応じたロイヤルティの権利も含まれています。
SCO-094の特長と効果
SCO-094はGLP-1およびGIPというホルモンに基づいており、これらは腸管から分泌されることで代謝や体重を調整します。前臨床試験では、SCO-094が既存のGLP-1/GIP受容体デュアルアゴニストと同等以上の効果を示し、特に糖尿病および肥満の改善において強力な作用を示しています。さらに、肝機能に対する改善効果も確認されており、代謝性疾患に関する新しい治療オプションとして期待されています。
Huadong Medicineの背景
Huadong Medicineは1993年に設立された中国の大手製薬会社で、幅広い製品ポートフォリオを持っています。研究開発や製造、流通などを一体化し、強力な販売網を誇ります。2020年には50億米ドル以上の年間売上があり、業界での信頼性も高くなっています。その哲学は「Patient Centered, Science Driven」であり、患者に根ざした科学的アプローチを大切にしています。
スコヒアファーマの役割
スコヒアファーマは、生活習慣病に関連した医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。独自の開発パイプラインと、確かなトラックレコードを持つ研究開発チームにより、高度な医療の提供を目指しています。詳細については、当社のウェブサイトを訪れてみてください。
会社情報
- 会社名
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株式会社スコヒアファーマ
- 住所
- 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
- 電話番号
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