NECとオープンイノベーション
近年、さまざまな業界で企業の連携が進む中、NECは東京都が主催するオープンイノベーション促進事業「Tokyo Cross Lab」に採択されました。本事業は、研究開発施設を持つ企業と、これを活用したいと考えるスタートアップや中小企業とのマッチングを支援するものです。 NE「一」を掲げるNECは、この機会を通じて、新たなビジネスを生み出し、社会に価値を還元する取り組みを進めていきます。
Tokyo Cross Labの概要
「Tokyo Cross Lab」は、東京都が推進するイニシアチブで、特に研究開発に必要な設備や機器を持つ大企業と、それを利用したいスタートアップや中小企業の協業を促進します。NECはこの取り組みを活用し、スタートアップとの連携を強化していく方針です。
これにより、NECが所有する先進的な設備を駆使した新しい素材や技術の開発が期待されています。特に、NEC我孫子事業場が保有するプラスチック素材の合成、成形、評価を行う一貫した設備群は、多様な分析機能を備えており、環境に配慮した素材研究に最適です。
バイオプラスチックの研究開発
NECは、環境調和型素材としてのバイオプラスチックの研究にも長年取り組んでおり、特に高機能バイオ素材「NeCycle(R)」の開発を進めてきました。この素材は、サステナブルな社会に向けた重要な要素とされており、今後も多くの期待が寄せられています。また、AIを用いたマテリアルズ・インフォマティクス(MI)も活用し、効率的な研究開発を推進しています。
新規事業開発への取り組み
NECの新規事業開発は「仕掛けよう、未来。」をメッセージに掲げ、オープンイノベーションを積極的に推進しています。スタートアップとの共創によって、革新的な技術とアイデアを融合し、新たな価値を生み出すことを目指しています。
具体的には、東京のプロジェクトにおいて2025年下期にマッチング支援を行い、その後2026年4月からは設備提供や協業の検討を開始する予定です。これにより、社会課題の解決と未来を見据えた新しいビジネスモデルの構築が期待されています。
まとめ
NECは強力な研究開発基盤を背景に、オープンイノベーションを通じて社会に貢献する新規事業を開発します。地域社会に密着しつつ、スタートアップとの連携を強化し、革新的な製品やサービスの創出へと挑戦する姿勢が、他企業にも刺激を与えることになるでしょう。未来の可能性を切り拓くNECの取り組みに、今後も注目が集まります。