亀岡市、丹波亀山城の貴重な鯱瓦を受贈
京都府亀岡市が市制施行70周年を祝うため、丹波亀山城の鯱瓦(しゃちほこがわら)を京都府立医科大学から無償で譲り受けることが決定しました。この鯱瓦は、同城天守の屋根を飾っていたもので、文化資料館にて展示される予定です。
鯱瓦の寄贈式典と特別展
寄贈を記念する式典が令和7年8月4日、亀岡市文化資料館で開催されます。翌日からは「丹波亀山城-失われた城の姿と城下町-」という特別展が開始され、入館料も設定されています。市民や訪問者に、失われた城の歴史と文化を感じてもらう機会となるでしょう。
丹波亀山城の歴史
丹波亀山城は、1577年に明智光秀によって築城され、その後1610年に五重の天守が完成しましたが、廃城令で取り壊されました。現在の亀岡市では、南郷公園に設置された鯱瓦のレプリカが歴史の一端を感じさせています。寄贈される鯱瓦は唯一現存する貴重な歴史的資料であり、この機会にその価値を多くの人々に伝えることが目指されています。
鯱瓦の歴史
この鯱瓦は1852年に製作され、1880年に療病院へ寄贈された後、京都府立医科大学で保管されてきました。亀岡市への寄贈は、歴史と文化を未来に繋げる重要な一歩となります。
特別展の開催概要
- - 展示会名: 亀岡市文化資料館 第41回特別展「丹波亀山城-失われた城の姿と城下町-」
- - 期間: 令和7年8月5日 ~ 9月7日
- - 開館時間: 午前9時~午後5時 (最終入館は午後4時30分)
- - 休館日: 月曜日
- - 入館料: 一般400円、小中学生200円(団体割引あり)
- - 会場: 亀岡市文化資料館展示室I・II
(住所: 〒621-0815 京都府亀岡市古世町中内坪1番)
寄贈式典と関連事業
寄贈式典には亀岡市長や大学の学長、医療法人の代表者などが参加し、鯱瓦の意義が語られます。また、特別展開催期間中には、歴史に関する講演会や展示解説も行われる予定です。
桂川市長のコメント
桂川孝裕市長は、鯱瓦が故郷亀岡に戻ることを喜び、「地域の宝」と呼ぶこの貴重な資料が多くの人に歴史を伝える役割を果たすことを期待しています。
地域活性化と未来への継承
この寄贈は見るだけでなく、市民参加型の活動を通じて地域活性化に寄与します。また、亀岡市の文化と歴史の継承に対する意識を高め、多くの人にその魅力を感じてもらうことを目指しています。
今後も文化資料館では、鯱瓦を通じて亀岡の歴史を語り継いでいく取り組みを進めていく予定です。亀岡市のこの新たな試みを、ぜひ多くの方に体験していただきたいと思います。