Zero To One Labの新たな挑戦
近年、インターネットは私たちの日常生活に欠かせない存在となり、多くの情報がリアルタイムでやり取りされています。しかし、依然として通信環境が整っていない地域が存在する事実には目を向けるべきでしょう。そんな中、Zero To One Labが新たに発表したLi-Fiバックホールシステム「Radio On Light」は、インターネットのアクセス不全を解決する可能性を秘めています。
「Radio On Light」の特長
Zero To One Labは、2020年に獲得した日米両国の光通信システム特許に基づき、光送受信モジュールと通信コントローラーの開発を進め、ついに「Radio On Light」を製品化しました。このシステムは、帯域幅200MHzで実効通信速度1.57Gbpsを実現することで、さまざまな通信ニーズに応えることを目指しています。
1. 独自の特許技術
「Radio On Light」は光の粒子性と波動性を活用する独自の技術を採用。これにより、電波の波形を光にトレースすることが可能となり、高速かつ正確な通信が実現しています。これが、他の通信技術と一線を画すポイントです。
2. 無線法規に自由
本システムは、世界各国の無線通信規制に制約されることがないため、より多くの地域での導入が期待されています。これにより、電波が届かない地域でも自由に利用できる通信手段として利用可能です。
3. 高速・大容量通信
実験データによると、通信速度は1.57Gbpsという驚異的な速度。これにより、大量のデータを短時間で転送することができますので、現代の情報社会において求められる大容量通信にも対応可能です。
4. 低コストでの導入
「Radio On Light」は通信ケーブルの敷設工事が不要なため、導入時のコストを大幅に削減できます。また、システム自体が省電力であり、配線も簡素化され、迅速なセキュア通信環境の構築が可能です。
さまざまな応用例
この新しい光通信技術は、特に通信インフラが脆弱な地域や重要な通信が求められる状況で大いに活躍するでしょう。具体的には、新興国や途上国での通信インフラ構築、建設現場などの通信が困難な環境での使用、さらにはイベント会場での大容量映像データの送受信など、多岐にわたる利用が見込まれています。
企業情報
Zero To One Labは、2022年7月に設立された新しい企業であり、大阪市中央区に本社を構えています。代表取締役の神川佳久さんが率いるこの企業は、光通信の未来を切り拓くための技術開発に日々取り組んでいます。公式ウェブサイトは
こちらです。
最後に
「Radio On Light」は、今後の情報通信インフラのあり方を大きく変える可能性を秘めています。Zero To One Labの技術革新が、より多くの人々にインターネットアクセスを提供することにつながることを期待しています。