越境ECアプリ「マイヤモール」が登場
株式会社アペックスが新たに開発した越境ECアプリ「マイヤモール」(中国名:麦芽城)が、2016年3月9日に正式リリースされました。このサービスは、日本の製造業者や販売店舗を、中国の消費者と直接つなぐことを目的としています。
アプリの目的とコンセプト
「マイヤモール」は、より快適に利用できる越境ECを望む中国の消費者のニーズに応えるべく設計されたアプリです。これまでの越境EC取引で中国の消費者が抱えていた、配送の遅れや複雑な決済システム、カスタマーサポートの不足といった課題を解決することを目指しています。昨年、中国の最大のEC企業であるアリババは、1日で約1.7兆円の売上を記録しており、その多くがスマートフォンを通じての取引でした。アペックスは、このトレンドを受け、スマートフォン専用のECモールを展開することで、日本企業の中国市場への進出を一層容易にする狙いです。
中国市場のEC化の現状
現在、中国の小売市場でのEC化率は2015年には15.9%に達しており、生活に密着した電子商取引の市場が形成されています。また、EC業界は非常に競争が激化しているため、ユーザーサポートは日本国内のECよりも重要視されています。アペックスでは、中国でのEC運営に必要なすべてのサービスを展開し、企業は現地法人や専任スタッフを持たずとも、中国市場への販売が可能です。
無料の出店と手数料システム
マイヤモールのサービス開始にあたり、アペックスは出店料や月額コストを無料にし、サプライヤーが負担するのは決済時の手数料のみとしています。これにより、企業は初期投資を抑えた上で、中国市場への販路開拓を行うことが可能です。
アプリの魅力的な特長
1.
ワンストップ物流サービス:中国政府が運営する越境通関スキームである「KJT platform」とのシステム連携により、通関手続きでの時間ロスを最小限に抑え、また、中国の保税区内での在庫保管を行うことで、国内通販と同様の迅速な配送体制を整備しました。
2.
エスクロー型決済システム:中国で最も人気のある「Alipay」「WeChat Pay」「銀聯」「Paypal」の全決済手段に対応し、トラブルの少ない決済システムを提供します。
3.
翻訳サポートとカスタマーサービス:中国語でのチャットサポートを24時間行っており、返品やクレームに関する対応も行うため、日本企業が海外での取引に不安を抱くことはありません。また、日本語での商品の登録は、現地の翻訳スタッフが適切な形で行います。
アプリの概要
- - アプリ名: マイヤモール (中国名:麦芽城)
- - 価格: 無料
- - 対応OS: iOS8.1以降、Android4.0.3以降
- - ダウンロードリンク: iOS、Android
今後の展開
「マイヤモール」は、2015年8月からベータ版が運営されており、PC版の機能を活用したアプリ版が正式にスタートしました。年間で20,000SKUのアイテム展開と1,000社の出店を目指し、アペックスはさらなる展開を図っています。
会社概要
株式会社アペックスは、東京・新宿に本社を構え、時計・貴金属製品の輸出入、卸売、通信販売などを行っています。会社の歴史を通じて、インターネット上での商取引に特化し、現代のビジネスニーズに沿ったサービスを展開しています。