タダノの電動クレーン
2022-04-13 15:00:05
タダノが提案する環境未来へ向けた電動ラフテレーンクレーン計画
タダノグループの新たな挑戦
タダノグループは、地球環境の改善と脱炭素社会の実現に向けた新たな取り組みとして「Tadano Green Solutions」を始動させました。このプロジェクトの一環として、同社は世界初の電動ラフテレーンクレーンの開発計画を発表しました。
製品の背景
現在、タダノのラフテレーンクレーンはディーゼルエンジンを搭載し、油圧ポンプを駆動させることで重い荷物を吊る能力がありますが、その一方でかなりの量のCO2を排出しています。このため、タダノグループは製品のCO2削減を急務とし、電気を利用した新しいシステム「E-PACK」を導入しました。
E-PACKの導入により、クレーン作業時にエンジンを使わずに作業でき、これによりCO2排出をゼロにすることが可能になります。今回発表した電動ラフテレーンクレーンは、この技術を駆使し、走行時および作業時ともにCO2を排出しないという、新たなステージに進むことを目指しています。
商品化計画の詳細
電動ラフテレーンクレーンは、クレーン作業と走行がいずれも電動で行われるため、環境に優しいだけでなく、効率的な作業が期待されます。現在進行中の試験を経て、様々な業界やパートナーの協力を得ながら、2023年内の発売に向けて準備が進められています。具体的な製品名称や仕様は、今後発表予定とのことです。
タダノグループのビジョン
タダノグループは創業当初から、社会や人との調和を重んじる企業理念を持っています。この理念に基づき、同社はESGやSDGsに関連する持続可能な事業活動を推進しています。2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目指し、2030年までには事業活動におけるCO2排出量を25%削減することなど、具体的な目標も設定しています。
「Tadano Green Solutions」によるE-PACKの導入や電動ラフテレーンクレーンの開発は、製品におけるCO2排出量を大幅に削減する施策となりえるでしょう。さらに、電動化によりAIなど先端技術との連携が可能になることで、安全性や効率性の向上も見込まれています。今後、タダノはラフテレーンクレーン以外の製品においても、電動化を進め、持続可能な未来の実現に貢献していく考えです。
このように、タダノグループの革新的な取り組みは、単に企業としての成長を追求するだけでなく、地球環境にも配慮した持続可能な社会の構築に寄与するものと期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社タダノ
- 住所
- 香川県高松市新田町甲34番地
- 電話番号
-
087-839-5555