株式会社ガルデリア、5.5億円の資金調達を実施し事業拡大へ

株式会社ガルデリアの資金調達

株式会社ガルデリアは、既存株主及び新たに参入した投資家を通じて、約5.5億円の資金を調達したことを発表しました。今回の資金調達は、第三者割当増資およびJ-KISS型新株予約権を採用して行われました。参加した投資家には、地域の投資会社であるみやこキャピタルや環境エネルギー投資が含まれます。

資金調達の背景

資金調達の主な目的は、新しい工場の設立を通じて生産能力の拡充を図ること、さらには都市鉱山事業を強化し、研究開発の人材を採用するためです。これにより、ガルデリアは食品に応用可能な技術の開発を進め、さらなる市場拡大を目指しています。

これまで、ガルデリアは硫酸酸性温泉紅藻Galdieriaの研究と開発に尽力してきました。8年の歳月をかけて、世界最高水準の高密度培養を実現し、コスト効率の高い大量培養が可能となりました。この微細藻類は、貴金属の吸着剤としても非常に高い効果を発揮します。

NEDO DTSUプログラムについて

今回の資金調達は、NEDOのディープテック・スタートアップ支援プログラムの採択を受けたものであり、技術の実用化を目指すスタートアップ企業への支援が行われるものです。カーボンニュートラルや資源循環といった経済社会課題に寄与することが期待されています。

具体的な計画と目標

ガルデリアの今後の計画には、培養能力の向上及び貴金属吸着剤の最終商品化が含まれています。特に、これまでの経験を生かし、培養タンクの規模を拡大し、1タンクあたりの生産量を大幅に増加させることが見込まれています。これにより、商業運営の基盤をより強固なものとし、持続可能なリサイクルの実現を目指します。

CEO谷本肇のコメント

代表取締役の谷本肇氏は、「我々の目標は地球と全生物に優しいエコシステムを確立すること。Galdieriaの研究を通じて、環境負担の少ない貴金属リサイクルを実現し、様々な産業への応用を加速していくことに自信を持っています。新工場の設立を通じて、お客様への安定供給が可能となり、都市鉱山事業の展開も進めてまいります」と語っています。

また、今回の資金調達には、みやこキャピタルや環境エネルギー投資などの投資家からの意義深い支援があったことを強調しました。これは、商業規模の生産力を高め、より実効性のあるビジネスモデルの構築へと繋がります。

企業の成長に向けて

ガルデリアは、資金調達を通じて魅力的な研究開発職を来たるべきプロジェクトのために募集しており、特に専門的な知識を持つ人材を探しています。また、企業の成長に伴い、新たなビジネス展開を探ることで、国内外での成功事例を通じた市場開拓を進める計画です。

未来に向け、新たな挑戦と持続可能な成長を実現するため、ガルデリアの活動に今後も注目が集まることでしょう。