コネクテッドカーの安全対策
2023-01-18 05:00:01
J-Auto-ISACがコネクテッドカーのセキュリティ対策を強化する理由とその取り組み
コネクテッドカーとサイバーセキュリティの現状
近年、自動車産業は急速にコネクテッドカーの時代へと移行しています。この変革に伴い、自動車に搭載される部品やソフトウェアは膨大に増加し、現時点でプログラムの行数は1億行を超えるとされています。一方で、サイバー攻撃の手法も日々進化しており、日本国内でもその被害が相次いで報告されています。そのため、コネクテッドカーの安全対策が急務とされています。
J-Auto-ISACの役割
このような状況の中で、J-Auto-ISAC(日本自動車サイバーセキュリティ情報共通基盤)は、自動車業界全体のサイバーセキュリティの強化を目指す取り組みを行っています。
J-Auto-ISACは、業種や企業の規模を超えた幅広い連携を実現し、「つながるクルマ」をあらゆる脅威から守るための基盤作りを推進しています。自動車産業は巨大なピラミッド構造を持ち、その中で各社が単独でサイバーセキュリティを強化するのは非常に困難です。そのため、業界全体での協力が鍵となります。
主要会員とその役割
J-Auto-ISACには、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研などの幹事会員が名を連ねています。また、OEM会員にはいすゞ自動車、スズキ、ダイハツなどが参加しており、幅広いメーカーが連携しています。
さらに、プラチナ会員にはデンソーやパナソニック、フォルシアクラリオン・エレクトロニクスなど、サプライチェーンに関わる企業も多く名を連ねており、それぞれの強みを活かして情報を共有し、セキュリティ対策を講じています。
サイバーセキュリティの重要性
コネクテッドカーが増える中で、これらの車両がハッキングの標的になりやすくなっているという現実があります。サイバー攻撃によって、自動車の制御が奪われる可能性も否定できません。そのため、業界全体で情報を共有し、共通の脅威に対抗するための取り組みが急務です。
今後の課題と展望
J-Auto-ISACの取り組みにより、自動車業界はサイバーセキュリティに対して一丸となって対応していますが、依然として課題は残されています。特に、新たに登場する技術や攻撃手法に対して柔軟に対応できる体制の構築が求められます。また、サイバーセキュリティを意識した自動車の設計や開発がますます重要視されていくことでしょう。
まとめ
コネクテッドカーの安全性を確保するためには、業界全体の協力が不可欠です。J-Auto-ISACは、各メーカーや関連企業が連携し、情報を共有し合うことで、より安全なクルマ社会を目指しています。今後の動向に注目し、私たちも自動車の利用における安全性を意識する必要があります。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人 Japan Automotive ISAC
- 住所
- 東京都港区港南品川インターシティA棟28階
- 電話番号
-
03-6717-4082