双日とDegasの提携
2024-08-29 14:47:43

双日がアフリカで農業デジタル化を推進するDegasに出資し共同研究を展開

双日とDegasの新たな提携



双日株式会社は、アフリカの農業デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するDegas株式会社に出資しました。この出資を通じて、双方はDegasが開発した衛星画像分析に特化した生成AI基盤モデルをタイの農業プラットフォームに活用するための共同研究を開始しました。この業務提携契約は、さくらインターネットが提供するGPUクラウドサービスを利用し、気候や災害の予測、さらには穀物収穫量の予測などを行うことを目指しています。

Degasは、ガーナ共和国で小規模農家向けに肥料などを提供し、生産物の一部を現物で返済するファイナンス事業を展開しています。2024年8月時点での支援農家数は65,000軒以上に上り、アフリカでも最大規模の農家ネットワークを有しています。2023年から開発された地理空間基盤モデルは、衛星画像を生成AIに事前に学習させることで、新しいデータを解析し、土壌や作物の特性を予測します。この基盤モデルは、農業や林業におけるデータ収集の際に必要とされる情報量を従来の10分の1で済むようにし、コスト削減と高精度な情報提供を実現します。

双日とDegasの提携によって、タイでのキャッサバ農家向けアグリプラットフォーム事業において、収量予測や病害検知サービスなどの新たなアプリケーションが開発される見込みです。さらに、デジタル戦略の一環として、双日は中期経営計画2026で「Digital in All」を掲げ、全事業におけるデジタル活用の推進を進めています。

この共同研究は、双日とさくらインターネットの連携による新たなビジネスモデル開発の第一弾となります。AI技術を活用したこの試みは、農業における生産性向上と効率化を実現し、最終的には地域経済にも貢献することが期待されています。

Degasについて



Degas株式会社は、2018年に設立されたテクノロジーを用いた小規模農家向けマネジメント事業を中心に活動しています。アフリカの農業におけるリジェネラティブ(再生的)農業や高品質なカーボンクレジットの創出を目指し、関連技術の開発も行っています。CEOの牧浦土雅氏が率いるDegasは、地域農家の支援を通じてアフリカの食料供給に寄与することが目標です。また、システムが成熟することで、農業だけでなく、気候変動や環境保護に対する新たなアプローチも可能になるでしょう。

今後も双日とDegasの協力関係が拡大し、アフリカの農業分野におけるDXの進展を後押しすることに期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
双日株式会社
住所
東京都千代田区内幸町2丁目1-1
電話番号

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