中谷潤人が語るバンタム級防衛戦の舞台裏
2025年1月6日、WOWOWで放送される「エキサイトマッチSP」において、WBC国際バンタム級チャンピオンの中谷潤人(26歳)が自身の防衛戦をセルフ解説することが発表されました。この収録は10月14日に東京・有明アリーナで行われた、ペッチ・ソー・チットパッタナとの試合を振り返る内容です。
中谷はこの試合で、2度のダウンを奪い、6回TKO勝ちを飾りました。試合について彼は、「最初から右ジャブが当たったので、左を被せやすかった」と語り、試合の流れをつかむことができた理由を分析しました。
バンタム級の日本人選手たちは、現在、主要4団体の王座を独占しており、中谷は「誰と戦ってもおもしろい試合になると思う」と統一戦への意欲を示しました。特に、近い将来に対戦が期待される井上尚弥との意義深い一戦に向けても注目が集まります。
「相手の戦績は気にしない」力の源となるメンタリティ
中谷は2024年2月にアレハンドロ・サンティアゴを6回TKOで下し王座を獲得して以来の試合で、この日はバンタム級で3戦目です。「前の試合から約3ヶ月しか空いていなかったので、早い段階で減量に取り組むことができた。バンタム級の体重にフィットしていく感覚を実感しているけれども、やはり落としづらい面もあった」と語り、普段のトレーニングについて振り返りました。
試合において、相手の戦績が圧倒的な強さを誇るペッチ相手に、相手の経歴については意に介さないと断言する中谷。その思考が試合のペースを握る鍵となりました。ペッチは77戦76勝(53KO)の実績を持つ強打者ですが、中谷は「数字よりもその瞬間の向き合い方が大切」と話し、実際に試合では自身の流れを崩すことなく戦いきりました。
中谷が見据える井上尚弥戦
この試合の結果、通算戦績は29戦全勝(22KO)となり、KO率は75パーセントを超えた中谷。試合が終了した後には、井上尚弥との統一戦についても言及しました。井上のWBAタイトル獲得後、日本でのチャンピオン同士の戦いへの期待が高まる中、中谷も「チャンピオンとして統一戦をやりたい」という意思を表明しました。特に、西田選手が中谷の名前を挙げたことからも、より具体的な対戦が現実味を帯びています。
井上尚弥との道も視野に入れつつ、中谷は自らのパフォーマンスを高め続ける意志を示しています。彼は「ファンの期待に応えるため、一戦一戦を大事にしていきます」とも語り、これからのキャリアに対する強い意志を感じました。
次回の試合は2025年2月24日に予定されており、対戦相手はダビド・クェジャル(23歳=メキシコ)です。中谷は「全勝というだけあって対策を立てなければならない」と警戒しつつも、「勝利してKOを狙いたい」と全力を注ぐことを誓います。
このように、中谷潤人はバンタム級での防衛と、さらには世界統一に向けた夢に向けて着実に歩み続けています。今後も彼の投資に期待が寄せられることでしょう。