星空撮影の新たなパートナー、CMOSカメラ「VA225C」
株式会社ビクセンは、2024年12月2日にオートガイド撮影用の高感度カラーCMOSカメラ「VA225C」を発売します。このカメラは、天体撮影のプロセスを飛躍的に進化させる大きな期待を寄せられています。
天体撮影の悩みを解消するオートガイド技術
天体撮影時、様々な要因による微小なズレが画像に影響を及ぼすことがあります。例えば、赤道儀の動作の誤差や、夜空の大気の乱れなどです。これらの問題を解消するために開発されたのが「オートガイド」です。この技術は、天体を正確に追尾するために、特定の天体撮影用鏡筒とカメラの組み合わせを利用します。
VA225Cは、ガイドスコープに取り付けられ、星の動きを監視しつつ、赤道儀の動作を自動的に補正します。このため、特に長焦点鏡筒を用いた長時間撮影時に、その真価を発揮します。オートガイドを使用することで、写真の品質向上はもちろん、撮影のストレスが大幅に軽減されることでしょう。
簡単設定でオートガイドに挑戦
この新製品を使ったオートガイドは、専用のPCソフト「Vixen Autoguider」を通して行います。Windowsパソコンにインストール後、自身の撮影環境に応じて、あらかじめ用意された3種類の設定(市街地、郊外、満天)から選ぶだけで、すぐに撮影を始めることができます。この手軽さは、オートガイドに興味を持つ初心者にとっても、敷居を下げる要素となるでしょう。
極軸合わせを正確に行う新たな技術
「VA225C」には、極軸望遠鏡を使用せずに極軸合わせを行うためのプレートソルビング技術が搭載されています。この機能によって、専用アプリの画面上でリアルタイムに極軸の位置精度を確認しつつ、簡単に調整が可能です。
おすすめのガイドスコープ
さらに、別売りの「暗視野ファインダーII 7倍50mm」というガイドスコープを使うことで、コンパクトながら高性能なガイド撮影が可能になります。このファインダーは特別な同焦点設計を採用しており、ピント位置が大きく変わらないため、星を見失うこともありません。
製品の基本情報
- - 商品名: VA225C
- - 発売日: 2024年12月2日
- - 価格: 29,700円(税抜価格27,000円)
- - 仕様: SONY IMX225センサー(1/3インチ)、約120万画素、USB Type-B、PC電源経由
- - サイズ: φ37×92mm、重さ100g
- - 付属品: ガイドケーブル、USBケーブル
まとめ
株式会社ビクセンが送り出す「VA225C」は、天体撮影を愛するすべての人々に新しい体験を提供することでしょう。初心者から上級者まで、様々なユーザーが楽しめるこのカメラは、オートガイドシステムを駆使して星空の撮影をより容易に、より楽しくするアイテムです。これからの天体撮影の可能性を広げてくれる「VA225C」にぜひ注目してください!