無花果の挑戦
2022-12-22 10:10:08
NPO法人無花果設立 女子学生を支える新たな教育の形
NPO法人無花果の設立とその目的
2022年11月、岡山県に新たに設立されたNPO法人無花果は、不登校の児童生徒に教育を届けるための取り組みを始めました。新型コロナウイルスの影響で、様々な理由から学校に通えない子どもたちが増加しています。文部科学省の統計によると、2022年度の不登校児童生徒は全国で244,940人、岡山県でも3,138人に及び、その多くが支援を受けられない状況に置かれています。
無花果では、不登校そのものは問題ではないと考えていますが、適切な支援を受けることで「学びの機会」が失われないようにしたいと願っています。義務教育の期間中にこそ必要な教育のプラットフォームを提供することで、すべての子どもたちに「教育を受ける権利」を確保することが目標です。
設立の背景
無花果は、2021年8月に設立された「無花果もえぎフリースクール」を起点に、約200件の相談に応じてきましたが、経済的理由でスクールの利用を断念する家庭が多いと感じています。また、フリースクールの生徒からは高校卒業資格が欲しいとの声がされており、それに応える形で2022年4月には通信制サポート校「無花果高等学園」を開校しました。教育の機会が家庭の経済状況に影響されてはいけないとの思いから、無花果を設立する運びとなりました。
理事長の思い
理事長の中藤寛人氏は、自身の不登校経験やその後の妹との関係性を大切にし、教育を受けられない子どもたちがいる現状が悲しいと語ります。彼は「義務教育の期間中には、誰もが平等に教育を受けられる環境を整えるべきだ」と信じ、NPO法人としてここ岡山県から社会を変えていくことを誓いました。
プログラム内容
無花果もえぎフリースクールでは、小学校1年生から高校3年生を対象に、子どもたちが自分のペースで学びたいことを見つけるためのスペースを提供しています。コースには、学び直し、進学支援、職業体験など多岐にわたる選択肢が用意されています。また、2023年11月を目指して完全無償化の実現も計画されており、中学3年生を対象とした無償プランも早くも導入されています。
学園の特色
無花果高等学園では、週1日以上の通学とレポート学習を通じて卒業認定の資格を得られる通信制サポート校として機能しています。生徒は希望する未来を実現するためのカリキュラムを選択でき、「好きでも、嫌いでも」といった多様なニーズに対応しています。岡山県内のキャンパスにて教育活動が行われ、特に進学を希望する生徒に対しても手厚いサポートを提供しています。
まとめ
NPO法人無花果は、教育の機会を何らかの理由で受けられない子どもたちに光をもたらす新しい試みを行っています。地域に密着した活動を通して、教育の平等を実現し、未来の可能性を広げるこの運動が、他の地域にも広がっていくことを期待しています。無花果の取り組みについては、公式サイトやSNSを通じて最新の情報が発信されるので、ぜひチェックしてみてください。
会社情報
- 会社名
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NPO法人 無花果
- 住所
- 岡山県岡山市北区駅元町25-14
- 電話番号
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