アクアポニックス認証制度「JAPC」の概要
2026年5月、日本国内において待望の「日本アクアポニックス生産物認証(以下、JAPC)」制度が設立されます。この制度は、アクアポニックスという現代の食料生産システムを対象とし、その持続可能性や安全性を証明するためのものです。当制度を推進するのは、神奈川県藤沢市に位置する一般社団法人アクアポニックス推進協会です。
アクアポニックスとは
アクアポニックスは、魚、微生物、植物が共生することで成り立つ、革新的な食料生産システムです。この手法では、魚の排泄物が植物の栄養となり、植物が水を浄化しながら育つため、資源の循環利用が可能となります。アクアポニックスは、環境にやさしい農業技術として、世界中で注目を集めています。
JAPC制度の背景
これまで、日本国内の有機JAS制度は「土壌での栽培」を基本としていました。そのため、アクアポニックスは土を用いないため、有機JAS認証を取得できませんでした。ここに目を向け、アクアポニックス独特の生産方法の価値を正当に評価するために、JAPC制度が設立されることとなったのです。
JAPCの主な生産基準
JAPCは品質保証、食品安全、環境持続可能性という3つの基準に基づいています。認証を受ける生産者は以下の要件を遵守する必要があります。
- 定期的な水質モニタリングが必要。
- 適切な資機材の使用とその記録を保持。
- 年1回の自己監査実施。
- 化学肥料および農薬の使用は禁止。
- 魚への抗生物質やホルモン剤の追加禁止。
- GMO種子の使用が禁止。
- 排水ゼロと半循環方式を基本。
- 排水や汚染物の適切な処理を確実に。
- 再生可能エネルギーの利用が推奨されます。
認証の詳細
JAPCの対象となるのは、アクアポニックスシステムで生産された野菜、ハーブ、魚類、そして甲殻類などの農水産物です。認証は取得後3年間有効で、更新審査によって続行可能です。
認証を取得するまでの流れ
1. 申請書類の準備
2. JAPC取得説明会への参加
3. 申請書の提出
4. 書類の審査
5. 現地調査
6. 審査結果の通知
7. 認定書の発行
8. JAPCマーク付与
勉強会の実施
さらに、一般社団法人アクアポニックス推進協会は、勉強会を通じてJAPC制度の内容や活用法を広めていきます。特に2026年5月26日には、専門のゲスト講師を招いたオンラインセミナーが予定されており、アクアポニックスの生産物の魅力をより深く理解するための機会が提供されます。
「安心・安全・持続可能」なアクアポニックスの特性を理解し、消費者にその価値を伝えるためのシステムが整うことで、今後の食料生産の在り方にも大きな影響を与えることでしょう。アクアポニックス推進協会の公式サイトから詳細情報をご確認の上、ぜひ参加してみてください。
一般社団法人アクアポニックス推進協会は、持続可能な農業の未来を支えるため、これからも一層の努力を続けていくことでしょう。