予備校文化の再評価
2026-03-10 13:18:37

新書『予備校盛衰史』の増刷決定。予備校文化の再評価に迫る

新書『予備校盛衰史』が増刷決定



2026年2月10日に発売されたNHK出版新書『予備校盛衰史』が、発売直後からの好評を受けて増刷されることとなりました。この本は、1970年代から1990年代を「予備校文化」の黄金時代として描く一方で、現在の推薦入試やAO入試優位の時代において予備校が失われつつある「学問への入り口」としての役割を再評価する試みがなされています。

予備校文化とは



著者の小林哲夫氏は、教育ジャーナリストとして予備校が果たしてきた重要な役割に注目しています。本書を通じて、予備校が単なる受験対策の場ではなく、知識を深めたり人間的成長を促すような「学問への入り口」であることを伝えています。「大学受験に失敗したら予備校へ」という過去の一般的な考え方が、今や時代遅れとされる現代においても、この文化が持つ意義は揺るぎないのです。

増刷の背景



発売から1週間での増刷決定という快挙は、予備校に対する再評価が広がっていることの表れと言えます。この現象は、SNSを通じて予備校経験者たちが自らの体験を語り始めたことも影響しています。彼らは予備校での出会いや知識の蓄積が自分にとってどれほど貴重なものであったかを再認識しています。

出口汪との対談



特に注目すべきは、4月号の『中央公論』にて「現代文のカリスマ」と称される予備校講師の出口汪氏との対談が実現した点です。この対談では、受験を超えた「知」があった場所での熱狂の正体や、その経験がどのように人々に影響を与えたのかを掘り下げる予定です。著者の小林氏と出口氏の対談は、予備校がかつてどのような文化を形成し、どのようにその価値を現代に伝えるのかを考察する貴重な機会となります。

本書の構成と内容



『予備校盛衰史』は、以下の章で構成されています:
  • - まえがき
  • - 第一章 いま予備校はどうなっているか
  • - 第二章 草創期の興亡
  • - 第三章 拡大期の群雄割拠
  • - 第四章 爛熟期の寡占・淘汰・発展
  • - 第五章 予備校のアイデンティティ
  • - 第六章 予備校文化とは何か
  • - 第七章 文化を創り出す人びと
  • - 第八章 未来の予備校

それぞれの章では、予備校がどのように進化し、時代とともに変化してきたかを詳しく解説しています。また、予備校文化が持つ独自のアイデンティティや、受験生にとっての存在意義も考察されています。

小林哲夫氏からのコメント



増刷決定を受けた小林氏は、次のようにコメントしています。「予備校という空間には意外に多くの人々の思い出やエネルギーが詰まっています。学問への切符としての予備校の役割を理解し、次世代へとつなげていくことが重要です」と語っています。彼の熱い思いは、予備校文化の持つ意義を再認識させるものです。

このように、著者が手掛けた『予備校盛衰史』は単なる受験のためのハウツー本ではなく、予備校の歴史と文化、そして未来について考察する貴重な資料となっています。増刷に際し、予備校に興味がある人はもちろん、教育に関心を持つ方々にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。

商品情報


書名: 予備校盛衰史
著者: 小林哲夫
発売日: 2026年2月10日
ISBN: 978-4-14-088755-4
定価: 1,188円(税込)
ページ数: 320ページ
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会社情報

会社名
株式会社NHK出版
住所
東京都渋谷区宇田川町41-1
電話番号
03-3464-7311

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